FP・識者の保険コラムExpart Column

「ポケモンGOで他人にケガさせた」には保険で対策!

ポケモンGO
ポケモンGOを歩きスマホで遊んでいたら人にぶつかってケガをさせてしまい、裁判所から1億円の賠償命令を受けてしまった!

近いうちにこんなニュースを目にするかもしれません。

ポケモンGO大人気の影で、歩きスマホが問題に

世界中で大人気のポケモンGO。現実の世界でポケモン探しの旅やジム戦ができるとあって、多くの人がポケモンGOを楽しんでますね。

実は私もポケモントレーナーの1人で、毎日外へポケモン探しに行っています(笑)。
うちの近所ではコイキングが多く生息しているようです。

ポケモンGO コイキング

「ポケモンGOのおかげで運動不足が解消された」とか「親子の会話が増えた」といった声も聞こえてくるポケモンGOですが、歩きスマホやチャリスマホのいわゆる「ながらスマホ」をするトレーナーさんが急増していて、社会問題になりつつあります。

歩きポケモンGOで1億円の賠償金命令は実際に起こりえる

もし自転車に乗りながらポケモンGOをしていて歩行者をひいてしまったら、どうなるでしょう?

自転車事故

過去の自転車事故の事例を見てみると、相手の損害の程度によっては損害賠償金は数千万円~1億円にまでなることもあります。
最近に起きた自転車事故ですが、2013年に下記のような判決がありました。

小学5年生が運転する自転車が中年女性を引いてしまい、女性が頭部を強打し寝たきりになるといった大きな障害を負わせてしまった事故が発生しました。
そしてこの小学生の両親には、損害賠償金として「約9,500万円」という高額な賠償金を支払う旨の判決が下されました。

引用元:自転車事故で他人を怪我させて高額賠償。FPが考える対策とは?

これを読むと、「自転車に乗りながらポケモンGOをしていて誰かにぶつかった」というのは事故として十分考えられるケースであることが分かります。
楽しくゲームをした代償が1億円近くなるなんて恐ろしい話です。

ポケモンGOにうってつけの保険

そんな「ながらスマホ」の賠償事故にも対応できる保険としてあるのが、個人賠償責任保険です。
これは第三者に損害を与えてしまったときにその損害額を補てんしてくれる保険です。

「歩きスマホは自己責任(重過失)だから保険は効かないのでは?」と思われるかもしれませんが、個人賠償責任保険は重過失がある場合でも基本的に補償してくれます(そうでない商品も一部ありますが)。
さらに自分自身だけでなく家族も補償対象となるので、お子さんが歩きスマホで誰かをケガさせちゃったというときでも大丈夫という優れもの。

保険料(価格)も1年間で1,000円~3,000円と、安めなのも嬉しいポイントです。

これまであまり注目される機会の少なかったこの個人賠償責任保険、まさにポケモンGOのための保険みたいですね(笑)。

個人賠償責任保険にはどうやって入るの?

さて、このポケモンGO保険・・・ではなくて個人賠償責任保険は、単体の保険としても販売されていますが、自動車保険や火災保険に加入している方は「個人賠償責任特約」としてお得に加入できます。
特約として加入すればなんと月100円程度で済みます

ポケモンGOを遊んでいるときだけでなく、自転車事故や日常生活での事故も補償されるので、万が一に備えて加入することを個人的にお勧めしたいです。
不安な人はぜひ検討してみましょう。

でも一番大切なのは、やっぱりマナーを守る気持ち

個人賠償責任保険に入れば何かあった時の補償は十分ですが、だからといって「ながらスマホ」でポケモン探しをしていいというわけではありません。
お金の不安を取り除くことは出来ても、第三者に迷惑をかけてしまうことはやはり控えるべきでしょう。

もしもの時の賠償責任には保険で備えつつ、マナーをしっかり守ったうえでポケモン探しを楽しんでいきましょう!

この記事のまとめ

・自分が怪我するなら自業自得だけど、人を怪我させたり壊してしまったら賠償責任を負います

・過去の事故事例では1億円の賠償命令。ポケモンGOでも同じことが起こりえる。

・個人賠償責任保険に入ってれば「歩きスマホ」や「ながらスマホ」も補償される。価格も安いので、検討の価値あり。

・マナーを守って遊ぶことが一番大事。子供にやらせる場合は周りをよく見てあげましょう。