【がん保険インタビュー】出産直後の奥様にがんが見つかり、闘病を支える小川様の保険利用事例
小川様(仮名)は、弊社代表の木代とは「バーチャロン」というレトロゲームを楽しむゲーマー仲間(小川様のゲーミングネームはGWP)。
その小川様の奥様は、子どもの出産が終わってすぐにがんが見つかり、医師からは食道がんステージ3(リンパ節転移)と5年生存率が低いことを告げられます。
奥様はがん保険に加入されていて、支払われた保険金は闘病生活に役立ちました。
奥様の闘病を支える小川様に、当時の状況や現在についてインタビューさせていただきました。
奥様ががんと診断される前はどのような生活をされていたのでしょうか?
妻はとても健康で、風邪もひかないし持病もない健康な状態でした。
保険など必要ないといった感じで、本人は全く考えてもいませんでした。
ただ、お酒は日頃から多く飲むほうでした。
ストレスから飲んでいたわけではなく、習慣として好きだったので飲んでいた感じです。
タバコも吸っていました。
この生活習慣が妊娠するまでの10年ほど続いていたので、食道がんリスクはもともと高い状態だったと思います
仕事は私と同じ会社で働いていて、妊娠中は産休を取っていました。
がんの検査をされることになった経緯を教えていただけますか?
妊娠中、焼き芋を食べていたら喉につまる感じがあると言われました。
芋だからつまるのだろうと甘く考え、妊娠中は検査しませんでした。
妊娠中なのでおかしな症状が出てもそんなものだろうと考えてしまっていた節もあります。
出産が終わってすぐにかかりつけの医院で胃カメラ検査を受けました。
診察したその場で、医師から「旦那さんも一緒に聞いてください!」と連絡を受け胃カメラの写真を見せられました。
そして大学病院の紹介状を書いてもらって精密検査を受けることになりました
大学病院ではどのような診断をされたのですか?
大学病院での検査を受けて、その結果を妻と一緒に聞きました。
食道がんステージ3が告げられました。
リンパ節転移していること、早期発見では無かったこと、5年生存率が低いことを告げられました。
当時はコロナ禍の真っ只中でしたので治療を受けれるか不安でしたが、運よく早いスケジュールで治療を受けることができました。
またリンパ節転移も1箇所見つかったため、たとえ食道の全摘をしたところで微細ながんが残る心配はずっとあります。
それは今でも心配している事項です。
診断後、小川様の生活はどう変わったのでしょうか?
私はコロナ禍で面会にも行けず、娘は生まれたばかりの生後2か月でした。
育児・看病・仕事と、色々なことが一気に重なってしまって、とても大変でした。
目先や将来の不安がずっとつきまとい、思考がまとまらない状態が続きました。
幸いなことに娘がミルクを飲んでくれたので、そこだけは助かりました。
仕事を満足にこなす余裕もなく、当時10年ほど続けていた大きな仕事をお断りすることになりました。
それにより収入は半減します。
またコロナ禍のため、私が感染して抵抗力のない妻にうつすわけにもいかず、生まれてまもない娘にうつすわけにもいかなかったので、怖くてちょっとした外食もしませんでした。
私自身が病気で倒れるわけにはいかないので、できる限り家から出ない生活をしていました。
奥様の治療はどのように行われたのでしょうか?
妻は切除手術を行う前に、3ヶ月間の抗がん剤治療を行うことになりました。
体力のあるうちに抗がん剤治療を行う事が標準治療とのことでした。
標準治療の中でも特殊で強めの抗がん剤を試験的に用いられ、1週間入院して抗がん剤治療を行って3週間自宅療養というのを3回(3クール)行いました。
妻は抗がん剤の副作用の辛さもあったと思いますが、子どもが小さくて可愛い時期に家にいれないことが一番辛く、
「早く病院を退院して子どもに会いたい」
といつも言っていました。
また、もともと妻は髪が長かったのですが、副作用で髪の毛が抜けていくのもショックだったと思います。
ウィッグや帽子も買いそろえました。
そして抗がん剤治療の後に食道全摘出の手術(手術時間8時間)を行い、手術後に3週間の入院をして退院をしました。
自宅に帰ってからもしばらくは寝たきりで、2か月ほどは胃ろうや点滴療養を続けてました。
1日1日が大切で、少しでも家族みんなで一緒にいられる時間があればと願っていました。
治療後の奥様のご状況を教えていただけますか?
退院後は自宅で療養をしばらく続けまして、妻の体力も少しずつ回復してきました。
現在も定期的な検査を受けています。
手術後は頻繁に検査がありましたが、4年がたった現在は半年に1回の頻度にまでなりました。
ただ検査結果を聞くときはいつも不安になります。
リンパ節転移をしてしまっているので、微細ながんの再発可能性が残っていますから。
食道を全摘出していますので「今までのような食事はもう出来ないのではないか」と心配していましたが、今は以前のように食事が出来ています。
ただ飲み込む力が弱くなっているので、喉に詰まる感覚はあるようです。
奥様はがん保険にご加入されていましたが、ご加入の経緯を教えていただけますか。
保険営業の人と以前から面識があったことが第一の理由です。
事業が軌道にのりはじめ、まずは私の保険に加入しました。
その後のセールスの一環で、「奥様にも生活習慣からのリスクがあるのではないか?」と加入をすすめられ、妻が30歳後半になってきたこともあり入院費ぐらいが出ればとの軽い気持ちで加入しました。
がんについては漠然と「ならないだろう」という気持ちが強く重視していませんでした。
保険料は月1.5万円以上でそれなりの金額でしたが、保障はがん特約の付いたフルスペックの内容で、結果的にはまさに必要な条件を備えた保険で助かりました。
自分の判断だけだと何かしら思い込みが入ってしまうので、こういった保険の専門の方からのアドバイスは価値があると感じました。
加入されていたがん保険はどのように役立ちましたか?
入院・治療による医療費が高額療養費制度の適用になるとはいえ、毎月8万円以上の支出がありました。
当時は私も十分に仕事ができず、収入も大きく落ちてしまっていました。
妻の病気のことを考え込むことも多く、かつ初めての0歳児の子育てもあったので、精神的にパンク寸前の状況にあったと思います。
そのようなときに保険からのがん診断一時金や入院給付金があって、金銭的にも精神的にもとても救われました。
まず、がん診断一時金で500万円が支払われました。
さらに生存給付金で100万円が毎年支払われ、これが最大4年続く予定で、現在4年目です。
その他にも入院一時金20万円や入院給付金も受け取れました。
このように多額の保険金がおりたので、妻の治療費や今後のお金の心配をしないで済んだのはとても大きかったです。
しかも保険料免除特約が付いていたので、がん診断されてからは保険料無料でこの保険を継続できています。
「健康保険があるから、がん保険は不要」という考えをネット等で見ることがあります。
病気による影響は医療費だけではない・・ということですね。
健康保険の高額療養費制度により確かに毎月の医療費はかなり抑えることが出来ます。
ですがそれでも毎月8万円の出費です。
もし入院や手術のタイミングで月をまたいだら、数日の入院でも2か月分の16万円がかかります。
生活が不安定になり収入減少が続く状況では、物理的にも精神的にも大きな出費だと思います。
また、個室を利用すればその個室利用料は高額療養費制度の対象にはなりません。
妻は抗がん剤治療の入院のときは「大部屋でいいよ」と言ってくれ、大部屋入院になりました。
しかしさすがに体力を要する手術前後の入院の際は個室を利用しました。
妻が命をかけて手術に臨むわけですから、体への負担を減らすことを一番に考えて個室を選びました。
その個室料金も無視できないくらい大きな金額です。
入院したことがない方は「大部屋入院で良いか、個室が良いか」のイメージが湧きづらいと思います。
私自身もそうでした。
ただ実際に大部屋入院の状況を見てみると、がんなど重大な病気を患った人が今の生活水準と大きく異なる大部屋入院に耐えられるのかなと疑問に感じるところがありました。
同室者や環境によっては肉体的にだけでなく心理的にも負担を積みかさねてしまうのではないかと。
奥様を支えられてる立場から、同世代・子育て世代の方へのアドバイスやメッセージがあれば教えてください。
よく聞く言葉ですが「まさか私が・・」という状況になることは、確率が低いですが起こりえることです。
そして発病してからではなんらかの手をうつことはできません。
がんという病気は交通事故とは違い、体は元気で何も悪いと思われるところはなさそうなのに、余命が先刻される辛い病気です。
むしろ時間があるだけに考えこむことが多い病気です。
妻ががんになり、1日1日を大切にするしかない、一緒に出掛けられるのは今しかないかもしれない、そんな気持ちが常に湧いてきます。
人は1つ2つの困難であれば耐えることができます。
でも人生を揺るがすような困難とは、ありえない組み合わせで大量の問題が一斉に襲ってくる事を言います。
そういったときに助けになるのは、お金(保険)と愚痴を言える友達です。
元気なうちに保険で備えて、余裕のあるうちに貯蓄もして、いつまでも変わらない友達関係を築く。
未来の自分のためにやっておく事はいろいろあるので、着実にそれを進めていくことが良いと思います。
インタビューを終えて
- 生後間もない子どもの育児をしながら、奥様の闘病を支えられていた小川様。
きっと私たちの想像を大きく超える苦労や辛さがあって、同じくらい大きな苦しみを奥様ご本人も感じられていたはずです。
がんという病気は家族全員に大きな負担を与える病気であることを改めて痛感しました。
保険が出来ることは経済面でのサポート1点だけです。
しかしそのサポートが、病気で苦境のご本人・ご家族の心を少しでも救うことにつながるのであれば、それは「保険だからこそ出来ること」であり、価値のある役割だと思いました。
インタビューではセンシティブで聞きづらいことにも丁寧に答えてくださいました。
本当にありがとうございました。
(インタビュアー:木代)
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