住宅ペアローン加入者必見!妊娠・出産異常の時に入院一時金がもらえる団信。
住宅ローンを組む時に多くの人が加入しているのが団体信用生命保険、略して「団信」です。
この団信、実は加入している団信によって様々な保障が受けられるのはご存知ですか?
ペアローンを組んでいて、妊娠をしている、もしくはこれから妊娠を希望している人は、団信から妊娠・出産の保障を得られるケースがあります。
今回は、この団体信用生命保険の妊娠・出産保障について書いていきます。
保険は基本的に請求しなければ保険金をもらえないので、妊娠中の方は加入中の団信を確認しておくと良いでしょう。
そもそも団体信用生命保険とは?
団体信用生命保険とは、住宅ローン契約者(債務者)が死亡や高度障害状態になった時に、その保険金で住宅ローンの残債が完済される保険です。
残された家族がその後の生活に困らないようにする生命保険の一種と言えます。
しかし、最近では色々な団信が増え、死亡や高度障害状態だけでなく、所定の病気を保障するものや、医療保険の特約があるものも登場しています。
団体信用生命保険の医療特約
団体信用生命保険と言っても保障内容は保険会社によって異なります。
基本的には死亡・高度障害状態と診断された場合に保険金がおります。
一般的にはここに特約として、
・3大疾病保障
・8大疾病保障
・がん保障
などを付けていくことが出来ます。
特約を付けていくと、その分だけローンの金利に上乗せされる仕組みになっています。
先ほど伝えたように、最近ではこれ以外にもユニークな保障があるものが登場しています。
その1つが「医療保険特約のある団信」で、所定の病気になると入院一時給付金として10万円程度が支払われるものがあるのです。
妊娠・異常分娩の保障をしてくれる団信の例
団信で医療保険の特約がある場合、妊娠・出産に関する保障を受けられるものがあります。
その1例が、ソニー銀行で販売している団体信用生命保険です(生命保険会社はクレディ・アグリコル生命保険会社)。
この団信にはいくつかプランがあるのですが、
・がん団信100
・がん団信50
・3大疾病団信
・生活習慣病団信
というプランを女性が申し込むと女性特典というものが受けられ、所定の病気になり5日以上入院をすると10万円の一時金が出ます。
この病気の中に、異常妊娠や異常分娩による入院が含まれていて、ペアローンを組んでいると妻の側はこの女性特典が受けられるという訳です。
帝王切開で出産すると大体5日以上は入院しますから、まさにこの女性特典である入院一時金10万円がもらえるのです。
ちなみに、以前から帝王切開をしている場合でも団信に加入でき、保障は加入後から有効になるので、それ以降の帝王切開も保障されます。
現在は4人に1人が帝王切開で出産しているというデータもありますから、妊娠・出産の保障はとても役立つでしょう。
加入している保険の保障内容を確認しよう!
すでに住宅ローンを組んで団信に加入している方はインターネットや保険証券で保障内容を確認してみましょう。
住宅ローン自体が数十年という長い期間の支払いがあり、団信はその間ずっと加入しているものですから、保障内容をすっかり忘れているというケースは多いです。
・どんな時に保険金が出るのか?
・誰が保険の対象か?
・今のライフスタイルに合っているか?
などをチェックしておくと、もしものときにも保険金を受け取れることにつながります。
妊娠・出産の保障は医療保険でも可能
団信の中には入院給付金が出るものもありますが、それだけでは不十分という方には妊娠・出産に備えた別の医療保険に加入する方法があります。
妊娠中に加入できる保険もありますが、妊娠を希望している方は事前に加入しておくと良いでしょう。
この記事の執筆者:FP 佐藤日奈子
保険ウィズ編集部の佐藤日奈子です。北海道出身、千葉県在住の2児の母。
損害保険会社での勤務を経て、現在はファイナンシャルプランナーとして活動しています。
https://twitter.com/withhearthoken