FP・識者の保険コラムExpart Column

【2026年版】海外旅行保険の損害率の推移とまとめ

更新日:2026年02月19日

このページでは、損害保険料率算出機構や一部保険会社が公表している海外旅行保険の損害率データをまとめています(2015年~2025年公表分)。

保険業界者にとっては損害率はとても重要なデータですし、一般消費者目線で見れば保険選びの際の1つの指標にもなります。
参考になれば幸いです。

損害保険料率算出機構の公表データ

損害保険料率算出機構が公表している「傷害保険の概況」からデータ引用しています。
このデータは損害保険各社からの情報をまとめた統計資料で、いわば海外旅行保険の平均的な損害率データといえます。

【更新報告】
2026年2月2日に、傷害保険料統計の最新版データ(2024年度版)を反映しました。

(単位:百万円)
収入保険料 支払保険金 損害率
2014年度 33,649 17,726 52.7%
2015年度 30,209 18,049 59.7%
2016年度 29,401 15,111 51.4%
2017年度 29,396 13,614 46.3%
2018年度 30,181 12,495 41.4%
2019年度 26,356 12,678 48.1%
2020年度 3,932 5,942 151.1%
2021年度 7,982 5,283 66.2%
2022年度 13,954 8,653 62.0%
2023年度 19,359 10,655 55.0%
2024年度 20,351 12,097 59.4%

2019年頃までは、海外旅行保険の損害率は40%台で推移していました。
2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)の拡大によって海外渡航者のコロナ感染が増え、2020年度の損害率は151%にまで急激に上昇しました

新型コロナが蔓延してからは海外渡航をする人は大幅に減り、海外旅行保険がまったく売れなくなる「冬の時代」となります。

2023年頃から徐々にコロナが落ち着いて渡航規制の緩和も進んで、損害率も60%ほどまで落ち着いてきましたが、昨今の円安・海外医療費インフレを背景に損害率は確実に上昇傾向となっています。
複数の損害保険会社では海外旅行保険の料率改定(値上げ)を実施したり、販売を停止するところも出てきており、海外旅行保険販売の難しさがデータからも伺えます。

■ 海外旅行保険の動向
損保ジャパンが海外旅行保険の販売を大幅縮小。背景には円安や海外インフレによる収支悪化。(2025年)
日新火災海上保険の海外旅行保険の販売中止のお知らせ(2025年)

【データ引用元】
損害保険料率算出機構HP「統計集」より

海外旅行保険を取り扱っている損害保険会社の損害率

損害保険会社の中でも、一部の保険会社は海外旅行保険の損害率を公表しています。
ここではその2社の損害率も参考までに掲載します。

■ネット系損保 A社

(単位:百万円)
収入保険料 保険金+
損害調査費*
損害率
2017年度 14,429 5,136 35.6%
2018年度 15,153 5,349 35.3%
2019年度 15,254 5,598 36.7%
2020年度 2,170 2,630 121.2%
2021年度 2,807 1869 66.6%
2022年度 7,177 3,739 52.1%
2023年度 9,463 4,012 42.4%
2024年度 10,423 5,107 49.0%
*ディスクロージャーをもとに弊社にて算出

■ ネット系損保 B社

(単位:百万円)
収入保険料 保険金+
損害調査費*
損害率
2017年度 3,178 1,316 41.4%
2018年度 3,709 1,439 38.8%
2019年度 4,457 1,645 36.9%
2020年度 26 549 2,111.5%
2021年度 183 264 144.4%
2022年度 1,866 1,088 58.3%
2023年度 3,047 1,328 43.6%
2024年度 3,139 1,356 43.2%
*ディスクロージャーをもとに弊社にて算出

海外旅行保険の損害率とは?

損害率とは、海外旅行保険の加入者が支払う保険料に対して、保険会社が支払った保険金の割合のことをいいます。
その数値が大きければ大きいほど、保険会社が支払っている保険金が多いことを示します。

損害率の傾向から、海外旅行者が考えるべきこと

世界的なパンデミックや、円安・海外医療費の高騰など、海外旅行先で何かあった時、支出も大きくなっていることは間違いありません。

ケガや病気で病院を受診した際の医療費は、日本と異なり全額が自己負担となるため、高額な請求を受ける恐れがあります。
海外へ渡航される時は、海外旅行保険に加入されることを強くお勧めします。

ウィズハートでは15年以上にわたって海外旅行保険の仕事を行ってきました。
万が一のときにはお客様をサポートし、安心して旅行を楽しんでいただくことを信念に、この仕事を長年続けています。

もし海外旅行保険のことでお問合せやご相談がございましたらお気軽にご連絡ください。

木代 晃輔

この記事の執筆者:木代 晃輔

株式会社ウィズハート 代表取締役
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
株式会社ウィズハートを創業し、保険相談サイト「保険ウィズ」やFP相談サイトを開設。

損保勤務時は損害保険の開発業務に携わり、現在は海外旅行保険や個人賠償責任保険のプロとしても活動中。