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胃潰瘍でも保険に入れる?治療費の相場や高額療養費制度、加入のポイントを解説

投稿日:2026年02月19日

胃潰瘍の治療費と保険活用

胃潰瘍の治療費と保険活用

胃潰瘍は、ストレスや薬剤、ピロリ菌感染などが原因で発症する身近な病気です。
軽症であれば薬物治療で完治することが多いものの、重症化すると入院や手術が必要になるケースもあります。

この記事では、胃潰瘍の概要や治療費の目安、利用できる公的制度、そして既往症がある方の保険加入について詳しく解説します。

胃潰瘍とは?原因と症状

胃潰瘍は、胃の粘膜が傷つき、胃壁が深くえぐられた状態を指します。ここでは、胃潰瘍が発症する仕組みや主な原因、症状について解説します。

胃潰瘍の仕組みと主な原因

胃は食べ物を消化するために強い酸性の胃酸を分泌していますが、通常は粘液によって胃壁が保護されています。
しかし、何らかの原因で防御機能が低下すると、胃酸によって粘膜が傷つき潰瘍が形成されます。

ピロリ菌感染

胃潰瘍の最も多い原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)の感染です。
ピロリ菌は胃の粘膜に生息する細菌で、アンモニアや毒素を作り出して胃粘膜を直接傷つけます。

胃潰瘍の70〜90%でピロリ菌感染がみられるとされています。

NSAIDsの服用やその他の原因

痛み止めとして処方されるロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、血栓予防に使われる低用量アスピリンも胃潰瘍の原因となります。
これらの薬剤は胃粘膜の防御機能を低下させるため、長期間服用している方は特に注意が必要です。

現在、ピロリ菌感染とNSAIDsの服用が消化性潰瘍の二大リスク因子とされています。
また、ストレスや過度な飲酒・喫煙、カフェインの過剰摂取なども胃潰瘍のリスクを高める要因として知られています。

胃潰瘍の主な症状

胃潰瘍の代表的な症状は以下のとおりです。

・食後の上腹部やみぞおちの痛み
・胸やけ、ゲップ
・食欲不振、腹部膨満感
・吐き気

症状が進行すると、潰瘍部分から出血して吐血やタール状の黒い便(下血)がみられることがあります。
一方で、自覚症状がまったくなく、健康診断で偶然発見されるケースもあります。

胃潰瘍の患者数

厚生労働省の「患者調査」によると、胃潰瘍の総患者数は1996年の91.6万人をピークに減少を続けています。
令和5年(2023年)の調査では約18万人(前回:約20万人)となっており、ピロリ菌除菌治療の普及が減少の大きな要因と考えられています。

■出典:「令和5年患者調査 表番号 Z159総患者数,性・年齢階級(5歳) × 傷病小分類別」
■出典:「令和2年患者調査 表番号 37総患者数,性・年齢階級(5歳) × 傷病小分類別」

胃潰瘍の検査と治療法

胃潰瘍が疑われる場合、まず検査で診断を確定し、症状に応じた治療が行われます。

胃潰瘍の検査方法

胃潰瘍の診断には、主に胃カメラ検査(内視鏡検査)、バリウム検査、ピロリ菌検査が用いられます。
胃カメラ検査は最も標準的な方法で、口または鼻から細いカメラを挿入して胃の内部を直接観察します。

潰瘍の状態を詳しく確認でき、必要に応じて組織を採取して精密検査を行うことも可能です。
バリウム検査はバリウムを飲んでレントゲン撮影を行う検査で、健康診断などで広く実施されています。

異常が見つかった場合は、胃カメラ検査で詳しく調べます。
ピロリ菌検査は治療方針を決めるうえで重要な検査です。

内視鏡で胃粘膜を採取して調べる方法のほか、血液・尿・便・呼気から検査する方法があります。

胃潰瘍の治療法

胃潰瘍の治療は、症状の程度やピロリ菌感染の有無によって異なります。
主な治療法には薬物療法、内視鏡的止血術、ピロリ菌除菌治療があります。

薬物療法

出血がない場合は、胃酸の分泌を抑える薬剤(PPI、P-CAB、H2ブロッカーなど)による治療が一般的です。
治療期間は数週間から数ヶ月かかることが多く、自己判断で服薬を中止すると再発のリスクが高まります

内視鏡的止血術

潰瘍部分から出血がある場合は、内視鏡を使った止血治療が行われます。
止血鉗子で出血部位を焼いて凝固させる方法や、クリップで止血する方法などがあります。

ピロリ菌除菌治療

ピロリ菌に感染している場合は、除菌治療が推奨されます。
2013年2月からピロリ菌の除菌治療に健康保険が適用されています。

除菌に成功すると胃潰瘍の再発率が大幅に低下し、2004年の多施設研究では除菌成功後の胃潰瘍再発率は年率2.3%と報告されています。
内視鏡で止血が困難な場合や、胃に穴が開く穿孔が起きた場合は、外科的手術が必要になることがあります。

胃潰瘍の治療費の目安

胃潰瘍の治療費は、治療内容や入院の有無によって大きく異なります。

通院治療(薬物療法)の場合

軽症の胃潰瘍では、薬物療法のみで完治することがほとんどです。
数ヶ月の薬代と通院費がかかりますが、保険適用であれば、多くの場合、月々数千円程度の自己負担で済みます。

ピロリ菌の除菌治療は、保険適用で検査と除菌を合わせて約6,000円程度の自己負担が目安となります。

入院治療の場合

出血を伴う重症例では入院が必要となり、入院期間は約1週間程度が一般的です。
医療費総額が50万円の場合、3割負担で窓口支払いは15万円となりますが、後述する高額療養費制度を利用すれば自己負担を大きく軽減できます。

差額ベッド代や食事代、雑費などを含めると、総額で約15万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

胃潰瘍治療で利用できる公的制度

治療費の負担を軽減するために、以下の公的制度を活用できます。

高額療養費制度

高額療養費制度は、ひと月の医療費自己負担額が上限を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。
69歳以下の方の自己負担限度額は以下のとおりです。

所得区分 (年収目安) 自己負担限度額
年収約1,160万円以上 252,600円 + (総医療費 - 842,000円) × 1%
年収約770万〜約1,160万円 167,400円 + (総医療費 - 558,000円) × 1%
年収約370万〜約770万円 80,100円 + (総医療費 - 267,000円) × 1%
年収約370万円未満 57,600円
住民税非課税世帯 35,400円

入院前に加入している健康保険に「限度額適用認定証」を申請しておくと、窓口での支払いを自己負担限度額までに抑えることができます。

医療費控除

医療費控除は、1年間に支払った医療費が10万円(または総所得金額の5%)を超えた場合に、確定申告で所得控除を受けられる制度です。

医療費控除額は以下の計算式で求めます。
・支払った医療費の合計額 - 保険金等で補填される金額 - 10万円(または総所得金額の5%)

控除額の上限は200万円で、医療費控除を受けることで所得税と翌年の住民税が軽減されます。
診療費、薬代のほか、通院のための交通費(公共交通機関利用分)なども医療費控除の対象となります。

胃潰瘍でも保険に加入できる?

胃潰瘍の既往がある方でも、条件によっては医療保険に加入できる可能性があります。

通常の医療保険への加入

胃潰瘍が完治してから5年以上経過し、再発がなければ、通常の医療保険に加入できる可能性が高くなります。
ただし、保険会社によって引受基準は異なります。

完治から間もない場合は、「○年間は胃および十二指腸の病気は保障しない」といった部位不担保の条件が付くことがあります。

引受基準緩和型保険とは

通常の医療保険への加入が難しい場合は、引受基準緩和型の医療保険を検討するのも良いでしょう。

引受基準緩和型保険は、告知項目が3〜5つ程度に簡素化されており、持病がある方でも加入しやすい保険です。

通院中や投薬中でも、告知項目に該当しなければ申し込みが可能で、加入後に持病が悪化した場合も保障の対象となるのは安心ポイントです。
ただし、通常の医療保険と比べて保険料がやや高めに設定されています。

また、契約から一定期間(1年間など)は給付金が50%に削減される商品もあるため、加入前に保障内容をよく確認することが大切です。

まとめ

胃潰瘍は、ピロリ菌感染やNSAIDsの服用が主な原因で発症する病気です。
軽症であれば薬物療法で完治しますが、重症化すると入院や手術が必要になることもあります。

治療費の負担軽減には高額療養費制度や医療費控除を活用でき、既往症がある方でも引受基準緩和型保険であれば加入できる可能性があります。
胃に異変を感じたら早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

弊社ウィズハートでは胃潰瘍でもご加入いただける保険がございますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せください。
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