がんは日本の国民病。死因数から見るがんの怖さ。
2016年新規がん罹患者数は過去最高の99万5千人を突破。
2016年に日本においてがんと診断された患者数は、99万5132例と過去最高となりました。
※出典 国立がん研究センター統計2019年1月21日 最新がん統計
1981年以降、36年連続でがんは日本人の死因第1位となっており、1年間で37万人以上(男性:約22万人、女性15万人)ががんにより死亡していて、これは3人に1人ががんで亡くなっていることを表しています。
これは日本人にとって、「がんは国民病」といっても過言ではない状況でしょう。
日本人の死因の27.8%をがんが占めており、第2位の心疾患(15.2%)による死亡とも大きな差があります。
国によるがん対策の動き
このように、がんが国民の生命及び健康にとって重大な課題であることから、がん対策のより一層の推進を図るため、平成18年6月に「がん対策基本法」が成立し、翌年の平成19年6月には「がん対策推進基本計画」が策定されました。
「がん対策推進基本計画」では、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、全体目標として
・がんによる死亡者の減少
・すべてのがん患者およびその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上
・がんになっても安心して暮らせる社会の構築
の3つを掲げています。
そしてこれらの全体目標の達成に向けて、
(1)がん医療
(2)がんに関する相談支援と情報提供
(3)がん登録
(4)がんの予防
(5)がんの早期発見
(6)がん研究
(7)小児がん
(8)がんの教育・普及啓発
(9)がん患者の就労を含めた社会的な問題
という9つの分野別施策を総合的かつ計画的に推進していくこととしています。