FP・識者の保険コラムExpart Column

訪日外国人向けの自賠責問い合わせセンター、新たに設置へ。

訪日外国人のレンタカー事故が増えている

国土交通省が、訪日外国人客の交通事故に対応するために自動車損害賠償責任保険の補償手続きの問い合わせセンターを運営する事業者の公募を始めました。

訪日客向けに自賠責窓口 事故増加に対応、国交省が事業者公募

 国土交通省は25日、増加する訪日外国人客の交通事故に対する支援態勢強化のため、自動車損害賠償責任保険(自賠責)の補償手続きに際し、多言語対応が可能となる問い合わせセンターを運営する事業者の公募を開始した。
個人旅行の訪日客が地方観光にレンタカーを利用するケースが増えており、“もしも”の事態へのサポートを充実する。

訪日する外国人客は年々増加しており、今後も増え続けることが予想されます。それに伴って、訪日外国人客の自動車事故も増加しています。
これは国により、交通規則が違うというのも原因なのではないでしょうか。また、自動車運転のマナーの問題もあるかもしれません。

自動車事故で途方にくれることがないように

自動車事故を起こした場合、日本人であれば取り扱いをしている保険会社が手続きの対応などをします。
しかし、訪日外国人の場合は、手続き方法や対応車の連絡先さえわからないのが実情で、更に言葉が通じないことも考えられます。
このような背景を踏まえると、訪日外国人客の交通事故に対する支援体制強化のために、多言語対応が可能となる問い合わせセンターを開設する方向で動き始めたのは、非常に良いことだと思います。

日本で楽しい時間を過ごすことを目的に多くの外国人が来日します。
それによる経済効果も大きいことを考えれば、日本での時間は安心して過ごして欲しいものです。
もし万一、旅先で自動車事故に遭ってしまった場合、せっかくの時間を台無しにしてしまうだけでなく、事故対応がわからず途方に暮れてしまうことによる精神的なダメージは計り知れません。
つらい思い出を日本で経験しないようにしてもらいたいものです。

また、自動車事故の補償制度については国による違いもあると思いますが、自分の言葉が通じる専門の窓口に問い合わせができれば、不安もかなり解消されることでしょう。
多くの外国人に日本を訪れてもらえるよう、安心できる環境を提供していくことが大切だと思います。