糖尿病を持ちながらワーホリでオーストラリアへ。ワーホリ中の病院探しや薬確保、費用について実体験を解説!

メルボルンのフリンダース・ストリート駅で記念撮影
糖尿病をお持ちの方で、ワーホリや留学などの海外長期滞在を検討されている方にとって、
・「現地で糖尿病の薬はどうやって確保するのか」
・「病院はどう探せばいいのか」
という悩みはとても大きなものです。
弊社ウィズハートでは海外留学保険やワーキングホリデー保険を販売しており、糖尿病をお持ちのお客様の海外旅行保険も多く手配してきました。
2型糖尿病がありワーホリでオーストラリアに1年間行かれたO様も、ウィズハートの海外旅行保険にご加入いただいた一人。
そこで今回は、1年間の海外渡航されたO様に、オーストラリアでの糖尿病の治療や薬の確保方法、病院のかかり方や発生した費用についてインタビューしました。
糖尿病をお持ちでオーストラリア渡航を予定されている方はぜひご覧ください。

Oさん
(20代女性)
2025年からオーストラリアにワーキングホリデーで1年間の渡航。
ウィズハートの海外旅行保険にご加入いただきました。
2型糖尿病をお持ちで、服用薬はメトホルミン(飲み薬のみ)
- 糖尿病の日々の治療について教えてください。
-

Oさん-
小学校高学年から中学生の頃に、学校の尿検査で血糖値の異常が見つかりました。
遺伝的な要因が大きいと聞いています。
それ以来ずっと「メトホルミン」という飲み薬を服用しています。注射が必要なタイプではなく、飲み薬だけの治療です。
日本にいる時は1ヶ月に1回通院して、血糖値を測って経過を見るという形でした。半年に1回くらいの頻度で採血検査を行い、より詳しく状態を確認していました。
数値がすごく悪いわけではなく、薬を飲んでいれば安定している状態です。
- ワーキングホリデーに行こうと決めた理由を教えてください。
-

Oさん-
大学生の頃からずっと海外に行きたいという気持ちがありました。
海外で生活してみたい、海外で働いてみたいという思いをずっと持っていたんです。高校生の時にも3ヶ月間だけオーストラリアに短期留学をしていて、その時は3ヶ月分の薬を全部持っていける期間だったので問題ありませんでした。
そういった海外と触れ合う経験を重ねるうちに、ワーキングホリデーにはいつか絶対行きたいという気持ちが強くなっていきました。本当はイギリスなどヨーロッパに行きたかったのですが、物価の高さや円安の影響を考えると、学費や生活費がトータルで安いオーストラリアが一番行きやすいと判断しました。
以前留学していた国でもあるので抵抗もなく、ビザも取りやすいということでオーストラリアに決めました。
- 持病があることで渡航をためらうことはありませんでしたか?
-

Oさん-
実は何度も諦めようかなと思った時期がありました。
1ヶ月ごとの検査で血糖値が平常より高い時があって、「やっぱり行かない方がいいのかな」と落ち込んだこともあります。言葉もうまく通じない環境で、持病を抱えて生活する不安は大きかったです。
一度は本当に諦めて、海外は旅行だけにしようかとも考えました。大きかったのは、いつも薬を出してくれる薬局の方との出会いですね。
その方も海外が好きでいつもいろいろな話をしてくれて、相談に乗ってもらっているうちに「一回行ってみて、体調が悪くなったら帰ってくればいい」という心持ちになり、行くことに決めました。年齢的にもワーキングホリデーに行ける期限が近づいていたので、行くなら今しかないと思いました。
- 渡航前にどのような準備をされましたか?
-

Oさん-
本当にたくさんのことを調べました。
たとえば、
・加入できる海外旅行保険の調査
・現地で自分が住むエリアの病院やクリニックの情報収集
・薬を現地で購入した場合の費用を英語で検索して調査
・エージェントや現地の関係者への相談
などですね。それこそChatGPTなどを使った情報収集も活用したりして、特にお金の部分はしっかり計算しました。
ウィズハートの木代さんには海外旅行保険や健康保険(海外療養費制度)のことで相談にのってもらいました。
日本で1年間健康保険料を払い続けた場合の費用負担と、現地で薬を自費で購入した場合の費用負担のシミュレーションをしたりもしました。
その節はありがとうございました。最終的には健康保険は残さないことに決めて、薬は日本の主治医に相談して3ヶ月分を出発前に処方してもらい、足りない分を現地クリニックで自費調達することにしました。
- 入国審査で薬について指摘されることはありましたか?
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Oさん-
これは私もすごく心配していた部分だったのですが、入国審査では薬について何も聞かれませんでした。
想像以上にあっさり入国できました。「オーストラリアには何しに来たの?」といった質問もなく、普通に入国手続きが済みました。
ちなみに友人はピルを1年分(365日分)持ち込んでいましたが、それでも特に何も言われなかったそうです。
ただし、これは私のケースであって、国や状況によって対応は異なるのだと思います。
- オーストラリアでの薬の確保はどのようにされましたか?
-

Oさん-
日本から持参した3ヶ月分の薬が切れるタイミングで、現地のクリニックを受診しました。
総合病院のような規模の病院ではなく、まずは処方箋を出してくれる小さなクリニックに行くのがよいと、エージェントからも聞いていましたし、自分で調べた情報でもそう出てきました。
ウィズハートさんで加入した海外旅行保険と提携しているクリニックを見つけたので、そこに予約を入れました。
提携クリニックだったためか日本人スタッフもいて、日本語の窓口で予約ができたのでとても安心しました。受診時には日本語の通訳もつけてもらえました。
日本から持参した英語の診断書を見せつつ、自分がどの薬をどのように飲んでいるかを通訳を通じて伝えました。先生は親身に対応してくれて、私のビザがいつ切れるかを確認した上で逆算して、出せる限りの量の薬を処方してくれました。
- 多めに薬を処方してくれるのはありがたいですね。
-

Oさん-
はい。
オーストラリアでは「リフィル処方箋」という仕組みが導入されていて、一度処方箋をもらえば決められた回数分まで病院に行かずに薬局で薬を受け取ることができます。私の場合は、最初の処方箋1回分に加えてリフィルが5回分(約半年分)ついていました。
1回の処方で約250粒入りの箱を1箱もらえて、これが約1ヶ月半分に相当します。薬が切れそうになったら、近くのケミスト(ドラッグストアのような薬局)に処方箋を持っていくだけで薬を受け取れました。
最初にクリニックを受診した1回以外は病院に行く必要がなかったので、日本よりも手間がかからず便利だと感じました。
購入時のレシートには「残りリフィル○回」と書かれてあるので、あと何回受け取れるかも把握できます。
最後の購入時レシートには「Last Repeat」と記載されていました。
リフィル用の処方箋。1枚で5回分の薬を受け取れる。
- 診察と薬の購入にかかった費用を教えてください
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Oさん-
最初のクリニック受診にかかった費用は、約99オーストラリアドル(約1万円)だったと思います。
持病の治療や薬の費用は海外旅行保険の適用外と言われていたので全額自己負担ですが、それでも1万円ちょっとで済み、思っていたよりも安く済みました。
その後にケミストで薬を受け取る際は薬代のみの支払いです。
メトホルミン1箱(約1ヶ月半分)の薬代は7.7オーストラリアドル(約800円前後)で、これも想像していたよりもずっと安かったです。

1箱でメトホルミン250錠
- 1年間の薬は足りましたか?
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Oさん-
はい。1年間の滞在で薬が足りなくなることはありませんでした。
日本から持参した3ヶ月ちょっと分の薬と、現地で処方してもらったリフィル処方箋分を合わせると、ビザが切れる直前まで足りる計算になりました。
ビザの期限の1週間ほど前に帰国したこともあり、もう一度クリニックに行って処方箋を出してもらう必要はありませんでした。
- 現地で受けた血液検査について教えてください
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Oさん-
最初のクリニック受診時に、簡易的な血糖値検査(指先からの検査)を1回だけ行いました。
その数値は自分でメモして手帳に記録しておきました。それ以降はクリニックに行っていないので、オーストラリア滞在中に詳しい血液検査は受けていません。
日本のように毎月検査するわけではないので、症状が安定している方にとっては楽な一方、体調の微妙な変化を医師が把握するのは難しい面もあると感じました。
- オーストラリア生活で良かったこと、大変だったことを教えてください。
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Oさん-
仕事探しが一番大変でした。
渡航した時期はオーストラリアのワーキングホリデーが人気で、競争が激しい状況でした。最初の仕事が見つかるまでに1~2ヶ月ほど大変でしたし、その後も色々と苦労がありました。
1年間を振り返ると「1難去ってまた1難」という感じで、楽しい反面、大変なことも多かったです。6月頃からローカルのカフェで働けるようになり、帰国まで続けることができました。
オーストラリアは時給が日本よりずいぶん高く、自炊中心の生活をすればお金はあまりかかりません。私も外食を控えて自炊をしていたので、時給が高い分お金がしっかり貯まるという実感がありました。
物価が高い面もありますが、医療費のように意外と安いものもあるので、トータルではプラスな部分が多いと感じています。ワーホリは若いうちに行けるなら行った方がいいと心から思いました。
自分ももう29歳になるので、本当にその気持ちが強いです。
友人たちとエアーズロック(ウルル)へ。
- 同じ糖尿病をお持ちで海外渡航を考えている方へのアドバイスはありますか?
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Oさん-
症状のレベルもあるのですが、重く考えすぎないことが一番大事だと思います。
昔の自分は考えすぎて泣いてしまうこともありましたが、実際に行ってみると意外となんとかなりました。
現地では1型糖尿病でインスリンを打っている人にも会いましたが、その方もオーストラリアで普通に生活されていました。オーストラリアは医療体制が整っている国なので、薬の確保に関してはあまり心配しなくてもよいと感じました。
過去の自分に声をかけるなら、「考えすぎなくて大丈夫だよ」と言ってあげたいです。もちろん気をつけた方がよい点もあります。
・海外はジャンクフードなど体に優しくない食べ物が多いので、食生活には日本にいる時以上に気を配ること
・運動習慣を維持すること(私は散歩が好きだったので、よく歩くようにしていました)
・甘いものの摂りすぎに注意すること私は食事と運動に気をつけていたおかげで、体重も変わらずに帰国できました。
海外に行くと太って帰ってくる方も多いと聞きますが、糖尿病の方は特にこの点を注意された方がよいと思います。
- 海外旅行保険を実際に利用された感想を教えてください。
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Oさん-
オーストラリア滞在中に風邪をひきまして、ウィズハートさんで加入した海外旅行保険を利用しました。
持病の薬をもらいに行った時と同じ、保険提携のクリニックを受診しました。日本語が通じるスタッフがいて、通訳の方もつけてくれたので安心して受診できました。
保険の契約証明書とパスポートを持参したところ、キャッシュレス対応で自己負担はゼロでした。事前に保険会社に電話連絡する必要もなく、クリニックに予約を入れて直接行くだけで済みました。
受付で「〇〇損害保険に加入しています」と伝えてパスポートと契約証明書を見せたら、クリニック側がコピーを取って手続きしてくれました。その場で症状に合った薬も出していただけたので、薬局に行く手間もありませんでした。
契約証明書は紙で持っていたのですが、コピーも念のため用意していました。
オーストラリア国内を旅行する時にも持ち歩いていたので、いつでも使える状態にしておくのがおすすめです。
- 今後また海外に行かれる予定はありますか?
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Oさん-
次はヨーロッパに行きたいと思っています。
やはりイギリスやドイツに興味があって、今回オーストラリアで経験を積んだことで「ヨーロッパにも行けそうだ」という気持ちがあります。今年中にまた渡航できたらいいなと考えていますが、まだ具体的には決まっていません。
オーストラリアでの1年間を経験して、海外生活への不安はだいぶ小さくなりましたので、ぜひチャレンジしたいと思っています。
そのときはまた海外旅行保険のことなど相談させてください。
インタビューを終えて
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糖尿病をお持ちで海外に行かれる方はとても多くいらっしゃいます。
糖尿病は遺伝的な理由で罹患された方も多く、若い患者さんも多い病気です。「海外留学やワーキングホリデーに行きたい」と思っていても、持病がそれを諦める原因になってしまうのはとても悲しいことです。
ウィズハートではそのような悩みを持たれている方に、海外旅行保険という部分からサポートさせていただいてきました。
病状にもよりますが、今回のO様のように海外旅行保険や現地での診察・薬確保の問題さえクリアできれば海外滞在が出来るケースは多いです。
O様が言われたように「あまり重く考えすぎない」ようにして、身近な頼れる人に相談されるのが良いと思います。海外旅行保険のことであればウィズハートも真剣にサポートさせていただきますので、何かお悩み事やご相談事がありましたらお気軽にお送りいただければと思います。
インタビューに応じてくださったO様、ありがとうございました。
(インタビュアー:木代)
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糖尿病の持病をお持ちの方の海外渡航マニュアルを作成し公開しました。
糖尿病の方の
・海外旅行保険への加入方法
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・薬の確保方法
を解説しています。
弊社ウィズハートでは糖尿病など持病をお持ちの方で「海外に行きたい!チャレンジしたい!」という方たちを多くサポートさせていただいてきました。
今まで数多くの持病をお持ちの方をサポートするなかで得た知識やノウハウを、マニュアルという形でまとめてご提供しています。
■ マニュアルはこちら
糖尿病の方の海外渡航マニュアル(保険・薬・海外生活の注意事項)
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こちらからお気軽にご連絡ください。
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海外留学やワーキングホリデーなどの中長期渡航、持病・服薬のある方の海外旅行の保険にむいています。

インタビュアー
株式会社ウィズハート
代表取締役
木代 晃輔
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
独立後は株式会社ウィズハートの代表として、保険相談サイト「保険ウィズ」や、FP相談サイトを開設。
15年以上にわたって生命保険・損害保険の仕事に従事し、海外旅行保険を中心に日本全国からの保険相談にお応えしています。