フィンテックに期待する保険業界。ITと金融の異業種連携はどう進むか。
投稿日:2016年07月25日
最近の保険業界では異業種からの参入だけではなく、金融とITが結びついてビッグデータを活用した金融商品の開発(フィンテック)が活発化してきています。
異業種間の連携は、双方にとって技術やサービスの向上により契約者の囲い込みというメリットも見込めます。
たとえば住友生命保険ではソフトバンクと提携し、契約者の健康増進を後押しする保険をつくることになりました。
住友生命保険の契約者にソフトバンクのウエアラブル端末を配り、日頃の歩数などの健康への取り組みを点数化し、その状態に応じて翌年の保険料が最大2~3割程度安くなるという仕組みです。
保険料が安くなるとなれば、契約者自身が健康増進に積極的に取り組みことも考えられます。
一方、保険会社にとっても保険金の支払いが将来的には減少することが期待されますから、収益向上につながる可能性があります。
今後このようなビッグデータを活用した金融商品が多く開発されていくでしょうし、異業種間の連携も増えていくことが考えられます。これまではなかった新しいニッチな保険商品も続々と誕生するかもしれません。
ただ消費者目線でいうと、その時その時の話題な商品にすぐに飛びつくのではなく、既に加入している保険の中身をしっかり把握し、比較検討することが大切です。
生命保険は基本的には加入時の契約年齢で保険料が決まってきますから、新たに保険に加入し直す場合、同じ保障内容だと保険料が高くなることが多いのです。健康面でも既往症があると新しい契約には加入できなかったり特別条件になることもあり得ますので、慎重に検討をする必要があるでしょう。
1つ新しい記事 ≫ 「ポケモンGOで他人にケガさせた」には保険で対策!
1つ前の記事 ≫ 2015年度海外旅行保険の事故発生情報