FP・識者の保険コラムExpart Column

セゾン自動車火災保険がALSOKと提携。事故現場にALSOK警備員を派遣。

2016年4月より、セゾン自動車火災がALSOKと提携し、事故対応のサポート体制を更に充実させるそうです。
ALSOKの警備員が事故現場に急行してくれるという、これまでなかった独自サービスを展開していく予定です。

人気のダイレクト系自動車保険

セゾン自動車火災といえば40代・50代の保険料が割安となるダイレクト系自動車保険「おとなの自動車保険」でおなじみですね。
価格.com「自動車保険満足度ランキング2016」では、総合満足度ランキングおよび保険料満足度ランキングで第2位に輝いています。

セゾン自動車火災を含めたダイレクト系自動車保険は保険料も割安で、インターネットで加入できることから非常に人気です。さきほどの総合満足度ランキングでも、上位3位をダイレクト系自動車保険が占めました。
ただ、ダイレクト系自動車保険にももちろん課題はあります。

ダイレクト系自動車保険の課題って?

価格.com「自動車保険満足度ランキング2016」の顧客対応満足度ランキングおよび事故対応満足度ランキングでは、上位を占めたのは代理店系自動車保険でした。
これは、ダイレクト系自動車保険は保険商品そのものは魅力的であるが、実際の対応がいまひとつということを示しています。

代理店系の自動車保険に比べ、ダイレクト系自動車保険は契約者と保険会社の関わりがほとんどありません。
事故やロードサービスを利用するときなど、何かトラブルが起きないと全く関わりを持たないこともあるでしょう。
ほとんど関わらない分、契約者と直接関わる事故等の対応は非常に重要です。対応がまずいと、どんなに魅力的な自動車保険であっても、契約者にとっては「いまいちな保険」になるでしょう。

ALSOKとの提携で、セゾン自動車火災の事故対応に期待

事故等の対応に課題があるダイレクト系自動車保険ですが、セゾン自動車火災とALSOKの業務提携は、非常に期待が持てますね。
事故に遭った場合、非常に不安な思いで保険会社に電話をかけるでしょう。すぐに警備員が駆けつけ、対応をしてくれれば不安の軽減につながると思います。
場所によっては警備員がすぐには駆けつけられない場所もあるということで、まだ課題は残りますが、事故対応サービスを充実させることは、顧客満足度をさらに上げることにつながります。

自動車保険は、事故に遭った時の対応でその価値が決まると私は思います。「ダイレクト系自動車保険は、保険料が安いから対応もいまいち」と言われないよう、セゾン自動車火災だけではなく、ダイレクト系自動車全体のサービス向上を期待したいですね。

事故現場に警備員派遣 セゾン自動車火災、ALSOKと提携

 セゾン自動車火災保険は綜合警備保障(ALSOK)と提携し、警備員が事故現場へ駆けつけるサービスを4月に始める。本人に代わってレッカー車の出動を要請したり、事故時の状況をセゾン自動車火災に報告したりする。インターネットや電話で加入するダイレクト型の保険には、事故後の対応に不安を持つ人が少なくない。サポート体制を充実させ、契約者の増加につなげる。

 事故に遭った契約者がセゾン自動車火災の窓口へ連絡すると、全国2400カ所程度の拠点からALSOKの警備員が30分程度で現場へ駆けつける。追加の保険料は不要だが、山間部や離島、高速道路上など警備員が急行できない場所もある。