「大好きなペットに保険金を残したい」。ペット信託保険が広がっています。
ペットを家族の一員として愛情を注いでいる人が多いですよね。高齢者にとっては、子供が巣立った後の寂しさを埋める大切な存在なのではないでしょうか。
最近では特に愛犬家が増えているように思います。犬は人の気持ちを癒す力を持っていて、動物セラピーでも活躍しています。デイサービスなどにもセラピー犬を活用しているところもありますね。
高齢者の方の自然な笑顔を引き出してくれているように思います。また、犬にとって散歩は欠かせませんので、飼い主が犬の散歩をすることで健康になるというメリットもあります。
ペットを飼いたいけど飼えない事情とは?
しかし一方で、高齢者故にペットを飼うことを躊躇している人もいるのではないでしょうか。高齢になってくると身体が思うように動かなくなったり、健康がすぐれないことも出てきます。
そのため、ペットの面倒を自分ではできなくなることを心配してペットを飼うことを諦めてしまうこともあると思います。
このようななか、高齢者が安心してペットを飼える仕組みが色々と考えられてきています。
NPO法人「高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク」では、ペットの爪切りや重いフードの運搬のお手伝い、散歩の代行者を紹介しています。例えば飼い主が入院した場合に、ペットをボランティアで預かってくれる人を見つけられたために、費用はペットフード代くらいで済んだケースもあるようです。
入院するとなるとその費用もかかるわけですから、ペットに関する支出が少しでも抑えられることは良いことだと思います。ボランティアで預かってくれる人は動物に愛情を持っている人が多いと思いますので、その点も飼い主にとって安心なのではないでしょうか。
「愛するペットに保険金を残したい」というニーズ
通常の生命保険ではペットが受取人になることはできません。
しかし、「ペット信託保険」を利用すれば、委託した人にペットのお世話をお願いし、保険金をペットの生活費に充てることができます。
資産を信託にする人も多くなっていますが、ペットにも資産を残せるというのは飼い主にとっては嬉しいことなのではないでしょうか。
ペットの住処として、ペット用の終生収容施設というのもあるようです。人間で言うところの老人ホームのイメージですね。
「ペット信託保険」「ペット用の終生収容施設」とまさに人間並みのケアができる環境が整ってきているといえるでしょう。
もともとペットを飼うことはそれだけ責任があることだと思います。ペットのためにも、周りの人のためにも、そして自分自身のためにも、ペットの将来も自身の人生設計と同様に考える必要があるのかもしれませんね。