日本初の「いじめ保険」、エール少額短期保険が販売開始。大切な我が子を守る保険とは?
もし大切な我が子が学校などでいじめに遭っていたらあなたはどうしますか?
いじめ問題は親としては避けて通れない心配事のひとつですね。
そんな親御さんを「保険」という形で助ける商品が販売されました。
いじめと保険というとイメージが付きにくいかもしれません。今回は日本初となる「いじめ保険」について解説します。
日本初となる「いじめ保険」の中身とは?
いじめ保険は、エール少額短期保険株式会社が販売しているもので、子供のいじめに係る弁護士費用を補償する保険です。
エール少額短期保険株式会社は、これまで中小企業や個人向けに弁護士保険を開発してきた保険会社です。
このいじめ保険は、2019年5月21日に販売が開始されました。
発売の背景には、子供のいじめ問題が小学校低学年を中心に増加しているという社会問題があります。
いじめの解決は、早期の事実認定が必要となります。
この保険では、専門家による相談、アドバイスが受けられるほか、証拠を元に弁護士を活用して損害賠償や慰謝料の請求などが行えます。
また、いじめに関わるもの以外にも、
・交通事故
・ネットトラブル
・労働トラブル
なども保険の対象となっています。
例えば離婚による親権・養育費の争い、職場でのセクハラ・パワハラ、SNSなどを使ったママ友間でのいじめ・誹謗中傷も対象になります。
これらの補償を含めて保険料は月々2,640円という設計になっています。
(内容によって補償開始時期が異なること、受け取れる保険金に限度額や限度回数があるので、その点については契約前に確認をしておきましょう。)
「いじめ」に対する備えは、まず子供に寄り添う環境作りから
いじめの問題を解決するには、いじめ事実の確認と心のケアが必要となります。
どちらも難しい問題なので、頼れる専門家がいることは大きな心の支えになるでしょう。
今回のいじめ保険は、「いじめ事実の確認を支援する」機能をもった保険です。
弁護士による相談・アドバイスは法律に基づいた証拠を得る上でとても重要なものになり、その費用が保険でカバーされるのなら相談もよりしやすくなるでしょう。
いじめの事実に関することは、加害者だけでなく学校側も問題としたくないという事もあり、なかなか表に出づらいという特徴があるようです。
そしていじめというのは、いじめに遭っている本人はもちろん、親御さんとしても問題解決に向けて感情を抑えることが難しくなります。
第三者からの客観的なアドバイスや支援により、問題を早期解決を図ることが出来ます。
また、普段何気なく生活をしていても、ひょんなことから大きなトラブルに発展することもあります。そんな時に弁護士に気軽に相談出来るという安心感は大きいのではないでしょうか。
筆者は子供時代にいじめは経験をしていませんが、集団生活に馴染めずに不登校だった時期があります。
それをキッカケに、大学を卒業してからは不登校支援などをするようになりましたが、年々問題が複雑化しているように感じます。
そして筆者自身が親になり感じたのは、子供に何かあった時に寄り添える環境作りがとても大切です。
親として、その環境作りに何が必要かぜひ色々な情報集めて、活用できるものはどんどん取り入れてみるのが良いと思います。