FP・識者の保険コラムExpart Column

自賠責保険料が2020年4月より値下げ。交通事故減少で16%の値下げ幅。

金融庁の自動車損害賠償責任保険審議会は、交通事故の減少に伴って支払保険金が減少したことから、保険料の値下げを決定しました。
値下げ幅は16%程度になる見込みとのこと。

交通事故の減少に一役買っているのが、自動車の安全運転技術の向上です。
自動ブレーキで衝突を防止する等で事故が減少しています。

今後も自動車の安全運転技術は向上し、完全自動運転車が公道を走る日も遠くないと思われますので、交通事故はますます減少の一途を辿るでしょう。
自賠責保険の保険料は値下げ傾向が続きそうですね。

逆に任意自動車保険は事故減少でも値上げに

自賠責保険の保険料が値下げとなる一方、任意自動車保険は値上げ傾向にあります。

交通事故自体は減少しているので、対人・対物賠償の支払保険金は減少傾向にあると思われます。
しかし、自動車の技術技術向上や増税の影響で修理単価が上がっており、結果として車両保険の支払保険金が増えていることが、値上げの主な原因のようです。

任意自動車保険は自賠責保険と違い強制加入ではないので、値上げされたら加入を止めようと考えてしまうかもしれませんが、第三者に被害を与えてしまう恐れのある自動車だからこそ任意自動車保険は必須です。
ネット加入タイプに変更したり複数保険会社で比較・見積りをする等の工夫をして加入をすることをお勧めします。