イギリスで5年間生活して感じた、想像と違ったギャップ5選
海外生活をする予定の人や、したいと思っている人は、実際の現地の様子も気になりますよね。
想像している海外の生活がそのまま実現するのかも気になるところでしょう。
そこでこの記事では、私がイギリス生活をした実体験をもとに、渡航前に想像していたものと違った部分についてご紹介していきます。
英語習得と海外生活をしたくてイギリスに行く事にした私ですが、結果的に5年近くイギリスに住んでいたので、渡英時に感じたギャップは今では当たり前のことになってしまいました。
(ちなみにイギリスを選んだのは当時の世界情勢を考えてのことでしたが、結果的にイギリスが自分には合っていたと思います。)
イギリス行きを考えている人もまだ渡航先を選び中の人も、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の執筆者:poohish
イギリス滞在歴約5年、中米滞在歴約9ヶ月。仕事をしながらヨーロッパ・アジア・中米を中心に48カ国渡航しました。
普段は英語関連を中心としたウェブライターと翻訳、英語教師をしています。英語の他にスペイン語も日常会話レベルで扱えます。
海外経験や異文化交流経験を生かして、旅のコツや各国文化など、幅広く海外旅行や海外生活に関する情報を発信していきます。
この記事の目次
ギャップ1. 英国紳士・淑女は少ない
イギリスと言えば紳士の国と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし実際のところは、現地に『紳士』『淑女』という言葉から連想するような人はあまりいません。
平均値でいうなら、日本人の方が紳士や淑女が多いかもしれないくらいです。
イギリスはかつて階級制度があった国で、それが今でも影響を残しています。
多くの人が連想する英国紳士はおそらく中流~上流階級に属する人の中にいると考えられますが、イギリス人の半数以上が労働者階級なので、全体的に見るととっても少ないでしょう。
(この階級制度は現在は廃止されているものなので、くれぐれも現地で話題に出すときには注意しましょう。)
ギャップ2.そこまで雨は多くない
イギリスというと雨や霧が多く、天気が悪い国と思われがち。周辺諸国からも、そんなイメージを持たれています。
ただ住んでみると、言うほど雨は多くありません。
確かに雨が降る日は多めなのかもしれませんが、日本のように一日中雨なんて日は、稀です。
曇ることが多いものの、晴天の日も少ないわけではありません。
周辺諸国が比較的雨が少ないので、そう思われているのかもしれませんが、アジアなどの地域で見られる雨期はないですし、意外と快適ですよ。
ギャップ3.物価が意外と安い
イギリスと言えば物価が高い国と浮かびますが、実際に住んでみると意外とそうでもない部分も多いです。
イギリスで高いものというと、住居費と外食費ぐらいでしょう。
ただ住居はロンドンを離れてしまうと、それほどでもありません。外食費も日本並みか、サービス料(チップ)が必要なので少し高くなるくらいです。
逆に、食費や交通費は安めになりやすいです。
特に野菜や果物は、日本よりずっと安いんですよ。肉類も高くはありません。
交通費はロンドン内は高いのですが、遠くの街に行く場合、鉄道も飛行機も早めに予約すればかなり割安になることも。
私はカフェでフルタイムで働いていましたが、定期的に旅行もしていましたし、困窮した覚えはありません。
ギャップ4.日本よりもマナーが重んじられる場面も
日本人は日本人を礼儀正しいと思っているかもしれませんが、イギリスはさらにマナーが大事な場面もたくさんありました。
イギリスでマナー・礼儀が重視される場面は日本とは異なる部分もあるので注意が必要です。
たとえば、お店の店員さんなどに挨拶やお礼を言うのは必須!
何かしてもらうごとに、お礼を言うのが当たり前です。
日本では客側が働いている人に挨拶をしなくても成り立つ場面もありますが、それに慣れていると、イギリスで冷たい態度を取られてつらい思いをしてしまうかもしれません。
一方で、年上の人に対しての態度はそれほど重視されません。
初対面だから丁寧な態度で話すことはあっても、年齢が理由でそうすることはほとんどないと言って良いでしょう。
ただし、上司や取引先などに対しては、日本ほどではないにしろある程度上下関係が大事にされます。
また、人のプライベートに首を突っ込まないことも重視されている雰囲気でした。話すなら聞くけど、あれこれ根掘り葉掘りはしないといった感じです。
人に迷惑を極力かけないことも、重んじられていると感じました。
たとえば、道に広がって通行人の邪魔をするようなことは、イギリス人は嫌います。
先に注文する形式のカフェやパブなどでも、注文に時間がかかるなら「お先にどうぞ」と待っている人を促すのが当たり前です。
渡航前は、イギリス人がそれほど他人の心情を気にしているイメージはなかったので、とても驚きました。
ギャップ5.知らない人同士の助け合いが当たり前
イギリス渡航前は、イギリス人って個人主義な国ということもあり、道を歩いているときにやたらと他人に話しかけないイメージがありました。
しかし実は、知らない人同士の助け合いは、都会のロンドンであっても当然のことのように行われていました。
たとえばベビーカーを引くお母さんがいれば、段差やバスの乗り降りで誰かが手を差し伸べます。寧ろその近くを歩いていると、お手伝いをお願いされることもあるくらいです。
あなたが女性で大きな荷物を持って階段を降りていれば、近くを通る男性はさっと助けてくれるでしょう。
道端で具合が悪くなって座り込めば、誰かが声をかけてくれます。これは私の実体験ですが、私が貧血で歩道に座り込んでいたら全く面識のない女性がお水をくれました。
しかし、この助けの手は非常にドライなもので、さっと手助けしてくれて、さっとどこかへ去ってしまうようなスマートなものです。
そのスマートさがイギリス人らしさなのかもしれません。
最後に
このほかにも、想像とは違っていたことはまだまだあるのですが、特に印象的だったのはこの5つでした。
きっと人によっても、ギャップを感じた点は異なるでしょう。
生活をしてみないと分からないことはやはりたくさんあるものです。
もしもイギリスに興味が出てきたなら、ぜひイギリス滞在を検討してみてくださいね。
この記事の執筆者:poohish
イギリス滞在歴約5年、中米滞在歴約9ヶ月。仕事をしながらヨーロッパ・アジア・中米を中心に48カ国渡航しました。
普段は英語関連を中心としたウェブライターと翻訳、英語教師をしています。英語の他にスペイン語も日常会話レベルで扱えます。
海外経験や異文化交流経験を生かして、旅のコツや各国文化など、幅広く海外旅行や海外生活に関する情報を発信していきます。