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ビザ(査証)とオンライン渡航認証とは?

2024年4月24日

海外に行くときに必ず確認が必要なビザ。
でもあまり海外に行ったことがない人だと、まず「ビザ」が何かを知らないこともあるでしょう。

そこで今回は、海外に行く時に必要になるビザについて、どんなものでどんな場合に申請が必要なのかを解説します。
これを参考にすれば、ビザに関する疑問が解決します。

ビザ(査証)とは何か

そもそも、ビザとは何なのか、パスポートとはどう違うのか。そこから疑問に思う人もいるでしょう。

ビザは英語の「VISA」から来ていますが、日本語では正式には「査証」と言います。
一般的には「ビザ」と呼ぶ方が多いので、本記事でもビザに統一しますが、もし「査証」という文字を見かけたら、それはビザのことだと思ってください。

ではビザとは何かというと、とても簡単に言えば、「日本以外への国への入国許可」です。
渡航先国家が、「あなたの旅券が有効なもので、あなたがその国に入国することに問題がない」ことを示した証書のことなのです。

日本人はビザが免除されている国が多い

現在、日本人が観光などの目的で海外に行く場合、多くの国でビザが免除されています。
正確に言うとビザが免除されているというよりは、事前申請やビザ料金が免除されているもので、入国審査の際に滞在許可証として、期間が明記された入国スタンプがパスポートに押印されます。

これは「観光ビザ」と呼ばれる場合もありますが、国によっては観光ビザであっても申請が必要な場合もあるため、観光ビザ = ビザ免除 というわけではありません。

ビザが免除される期間は国により異なりますが、多いのは2週間〜90日以内です。
イギリスやメキシコ、オーストリアのように180日以内とかなり長い滞在でも、ビザが免除されている国もあります。ただしイギリスは、ビザ免除入国で31日以上の修学はできません(2020年6月現在)。

あなたが日本国発行のパスポートを持っているなら、ビザが免除されている国へ定められた期間内で滞在をする場合は基本的にビザを申請する必要はありません。

ビザが必須になる渡航

ではどんな渡航でビザ申請が必須になるのでしょうか。
それには、以下の2つの場合が考えられます。

1.ビザ免除がされていない国への渡航
2.ビザ免除の滞在期間を超えて滞在したい場合

ではこの2つのパターンについて、それぞれ解説していきます。

1.ビザ免除がされていない国への渡航

多くの国々にビザなしで入国できる日本のパスポートですが、ビザが免除されていない国もあります。
その代表格がロシアです。
(ただしロシアはウラジオストックに限定してビザなしでの入国もできます。)

そのほかにはミャンマー、北朝鮮、ブータン、キューバなどといった比較的なじみのある国への入国も、ビザ申請が必要です(ミャンマーは2020年6月現在、期間限定で、ビザなし入国が許可されています。)。

2.ビザ免除の滞在期間を超えて滞在したい場合

ビザが免除されている国であっても、定められた期間以上、その国に滞在したい場合はビザの申請が必要です。またはビザなしで入国し、現地でビザ申請ができる国もあります。
どちらになるかは国や滞在目的にもよるため、その都度確認が必要です。

ビザ免除期間は、国によって異なることも注意しましょう。
例えば、ベトナムへのビザなし滞在は15日以内と定められています。これは周辺諸国と比べるとやや短めなので、ベトナムでゆっくり観光したい人は注意が必要です。

もちろんベトナム以外にも、意外と滞在許可期間が短めの国もあるので、必ず事前に渡航先のビザ規定をチェックするようにしてください。

ビザを取得するには?

観光や就学などのためにビザを取得する場合、その方法は次の3つのパターンにわかれています。
1.渡航前に事前申請
2.現地入国審査のときに必要書類を提出して申請
3.ビザなしで入国後に申請

申請方法や必要書類は国や申請するビザによって異なるため、それぞれ確認が必要です。

たとえばロシアの場合、2017年以降、地域限定でインターネット上から申請できる「電子ビザ」で入国が可能になっています。
2020年6月現在、観光で人気のウラジオストック、サンクトペテルブルク市も、この対象となっており、渡航がその地域に限られるならインターネットだけでビザの申請が可能です。

その他のビザの事前申請が必要な渡航の場合、一旦オンラインでビザ申請の申し込みをし、必要書類を各国大使館・領事館に持って行くか、パスポートと共に郵送するかで申請をします。

入国時に申請が必要な場合も、ビザなし入国後に申請が必要な場合も、有効なパスポートと必要書類を揃えていなければ申請ができません。
何か書類に抜けがあっても、すでに日本を出国してしまっているのですぐに揃えることが難しいでしょう。
ですから、事前準備がとても重要になります。

ちなみに、入国審査の時に申請が必要なビザについては、日本にいるときに事前申請が可能な場合もあります。
たとえばイギリスの短期就学ビザ(6ヶ月以内の就学目的の滞在用)は、イギリスの空港に着いた時に申請・取得するものですが、日本にいる間に事前申請も可能です。(ただしその場合、申請料がかかります。)

電子(オンライン)渡航認証とは何か?

ここまでご説明したのは、日本人が海外に行く場合のビザ(査証)申請についてでしたが、それとは別にインターネット上で事前に「電子渡航認証」が必要になる国もあります

電子渡航認証とは、該当国に短期滞在する際、渡航前にオンラインでパスポート情報や連絡先などの個人情報、渡航情報などを入力し、渡航の承認をしてもらうシステムのとこです。
電子渡航認証を採用している国では、たとえビザ免除国であったとしても、電子渡航認証が必要になります。
「電子渡航認証をするのを忘れてしまって渡航が出来なかった」というケースも実際によく聞きますので、必ず事前に確認しましょう。

2020年6月現在では、電子渡航認証を採用している国は、アメリカ・カナダ・オーストラリア・スリランカで、2021年からはヨーロッパでも導入が決定しています。
電子渡航認証は、アメリカのESTAが先駆けで知名度も高いですが、国により呼び方は異なります。

ここからは、電子渡航認証の内容をアメリカ、カナダの例を挙げてご紹介します。

アメリカ:ESTA(エスタ)

アメリカの電子渡航認証ESTAは、2009年から、アメリカに90日以内の短期商用・観光などの滞在をするビザ免除国すべての人に義務化されました。乗継でアメリカに寄る場合も含まれます。

申請費用は14USドル。ESTAの公式Webサイトから申請ができ、通常は申請完了数分後に承認の通知が届きます。
ただし承認までに3日程度かかることもあるので、余裕を持ってアメリカ渡航1週間前には申請することをおすすめします。
ESTA公式Webサイト

有効期限は2年間で、一度申請すれば2年間は申請の必要がなく、入国審査のみで入国できます。
ただし有効期限が残っていても、パスポートや名前が変わったりした場合は、再申請が必要です。

カナダ:eTA(イータ)

カナダの電子渡航認証eTAは、2016年3月に導入されました。
カナダへの入国ビザが免除されている外国籍の旅行者が、空路でカナダに行く場合に義務付けられたものです。日本人が日本からビザなしでカナダに渡航する際には、必ず申請が必要です。アメリカと同様に、乗継だけの際にも必須となっています。

申請費用は7カナダドル。eTAの公式ウェブサイトから申請をし、ほとんどの場合は申請後数分で、結果が通知されます。アメリカと同様に数日かかる場合もあるので、なるべく早めに申請しておきましょう。
eTa公式Webサイト

有効期限は5年と長いものの、パスポートを更新すると有効期限が切れ、再度渡航する場合には再申請が必要です。

最後に

各国のビザ要件は、毎年のように変わることも少なくありません。今回は一般的な内容を解説しましたが、ここに記載した内容も数ヶ月後には変わっている可能性もあります。
そのため海外旅行に行く際には、必ず事前にビザについて確認しておきましょう。

もしも自分で確認するのが不安なら旅行会社に頼っても良いでしょう。旅行会社なら、常に最新のビザ情報を把握しています。

ビザ要件はしっかり理解しておかなければ、現地についたときに入国できないなんてことにもなりかねません。
日本人はビザなしで行ける国が多いからと、大丈夫と思い込まず、必ず事前確認することを忘れないでくださいね。

poohish

この記事の執筆者:poohish

イギリス滞在歴約5年、中米滞在歴約9ヶ月。仕事をしながらヨーロッパ・アジア・中米を中心に48カ国渡航しました。 普段は英語関連を中心としたウェブライターと翻訳、英語教師をしています。英語の他にスペイン語も日常会話レベルで扱えます。

海外経験や異文化交流経験を生かして、旅のコツや各国文化など、幅広く海外旅行や海外生活に関する情報を発信していきます。

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