FP・識者の保険コラムExpart Column

【保険業界初】新型コロナに感染した妊婦4名への、医療保険の保険金お支払い情報を公表します

更新日:2022年07月18日

弊社で販売している「妊娠中の方もご加入できる医療保険」のご加入者様において、2021年3月~5月に新型コロナウイルスに感染した4名の妊婦さんに入院給付金・手術給付金をお支払いしました。

以下にて、それぞれの具体的状況についてご報告いたします。
新型コロナに感染した方への保険金支払い情報はほとんど公開されておらず、特に妊婦さんに特化した保険金支払い情報の公表は保険業界で初となります。

それぞれの保険金お支払いの詳細

【事例その1】28歳女性のケース

新型コロナウイルス感染の妊婦さんへの医療保険支払い
妊娠期間を順調に経過するも、出産直前に新型コロナウイルスに感染していることが判明。
医療機関の設備状況や医療者への感染予防のため、分娩方法を普通分娩ではなく緊急帝王切開に急遽変更し、出産されました。
出産後もそのまま入院し、計7日間入院されました。

【お支払いした保険金】
手術給付金:5万円
入院給付金:1日あたり5,000円×入院7日間 = 35,000円
合計:85,000円

【事例その2】40歳女性のケース

新型コロナで14日間の入院
妊娠中に新型コロナウイルスでの陽性が判明。
症状が重く、30日間入院されました。
【お支払いした保険金】
入院給付金:1日あたり5,000円×入院30日間 = 150,000円

【事例その3】31歳女性のケース

新型コロナで30日間の入院
妊娠中に新型コロナウイルスでの陽性が判明。
軽症状であったため、14日間ホテル療養をされました。
加入された保険会社ではホテル療養の場合も入院と同等に扱っており、14日分の入院給付金をお支払いしました。
【お支払いした保険金】
入院給付金:1日あたり5,000円×入院14日間 = 70,000円

【事例その4】35歳女性のケース

妊娠中に新型コロナウイルスでの陽性が判明し、10日間入院されました。
【お支払いした保険金】
入院給付金:1日あたり5,000円×入院10日間 = 50,000円

コロナ禍で妊婦さんの負担が増大

2021年6月30日に公表された調査によると、妊婦さんが新型コロナウイルスに感染すると、重症化リスクおよび早産リスクが高まることが指摘されています(*1)。

また妊娠中の感染は母体への影響だけでなく、
・予定していた妊婦検診が受けられないケースが出ている(*2)。
・出産時に感染している場合、病院の設備状況によっては出産方法が帝王切開等に変更される。
・出産後の一定期間は母子分離となり、陰性判定となるまで赤ちゃんとは接触できない。
などの制限もあります。

コロナ禍で妊婦さんの妊娠生活・出産環境がより厳しいものになっており、その負担をいかに軽減するかが社会に求められてます。

*1 「新型コロナウイルスの診断がついた妊婦に関する分析結果」より
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34221361/
*2 NHK取材記事「妊娠中に新型コロナ感染。都内で200人超。妊婦健診に影響も」(2021年5月22日)より
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210522/k10013046061000.html

感染された妊婦さんに保険金をお支払いをして、弊社が思うこと。

「妊婦さんが安心して出産できる世の中にしたい」

厚生労働省が6月4日に発表した人口動態統計によると、2020年度の出生数は前年から大幅に減少しました。
「コロナ禍での産み控え」が理由とされています。

新型コロナによる出生数への影響は日本に限らず世界的な現象ですが、少子化が長く続いてきた日本にとっては特に大きな問題で、妊婦さんや妊活中の方へのサポート・支援が一層必要な世の中になっています。

弊社で働く女性スタッフも、妊娠22週目で切迫早産と診断されて3か月超の入院した経験があり、本人や家族の経済的負担、精神的負担がどれだけ大きいかを間近で見て痛感しました。
【参考】
『妊娠22週で妊娠異常が見つかり、3ヶ月間の入院および帝王切開出産をしました』

新型コロナウイルスの猛威は今も留まることがありませんが、このような大変な状況だからこそ、妊婦さんが安心して妊娠生活を過ごせて出産を無事に行えるよう、保険という相互扶助の仕組みで手助けをしていきたいと考えています。

現役看護師の小田あかり(Akari)氏のコメント

看護師 小田あかり
出産現場を見ていて感じる、妊娠異常・出産異常への備えの大切さ

誰もが、穏やかな妊娠期間を過ごし、五体満足で健康な赤ちゃんの誕生を望んでいます。
しかし現実には妊娠異常・出産異常は多く起きてしまい、流産は全妊婦の約15%、帝王切開は全妊婦の約25%、先天的な病気を持って生まれてくるお子さんは全体の約3%という報告もあります。

妊娠・出産は病気ではないため、「医療保険に加入して備える」という概念がない妊婦さんがほとんどです。
妊娠異常・出産異常で大きな費用がかかるリスクは誰にでもありますから、安心して妊娠・出産を迎える為にも、備えることの大切さを忘れないで欲しいと看護師をしていて感じています。

【小田あかり(Akari) プロフィール】
市立大学看護学部卒業後、産科・小児科・腎臓内科などで約20年勤務。
その知識と経験を活かし、現役看護師の医療ライター・監修者として活躍中。
https://twitter.com/Akari_with

看護師100人100様の人生と仕事ぶりに触れ、未来を彩る看護師を紹介するオンラインイベント「看護師100人カイギ」の運営メンバーとして精力的に活動を続ける。

メディアの皆さまへ

弊社は約10年にわたって妊婦さん向け医療保険の販売をしてきまして、これまで様々なお客様の事例を見てまいりました。

2021年2月には、妊婦さんに特化した医療保険の保険金お支払い状況も公開しております。
21%の妊婦さんが保険金を受取り。妊婦さん向けの医療保険の保険金お支払い状況を公開します。

弊社には長年の販売経験・知識に基づく統計データ、保険相談事例などの詳細情報がございますので、もしそれらの情報をご希望の方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。

お問合せは弊社HPのお問い合わせページより受け付けております。
https://withheart.jp/hoken/contact

産婦人科の皆さまへ

妊娠中の異常、出産異常が起きると、妊婦さん本人やご家族には精神的な負担だけでなく、経済的負担も大きくのしかかります。

特に今は新型コロナウイルスの影響で負担が大きくなりやすく、そのような万が一の事態のときにわずかながらでも力になれるのが医療保険だと思ってこの仕事を行っています。

多くの医療保険は妊娠中は加入できないか、加入できても今の妊娠の異常は保障対象外となってしまうのですが、弊社で販売している医療保険は妊娠中でも加入できて、かつ今の妊娠の異常・出産異常も保障されます。

弊社HPの妊婦さん向け医療保険の比較ページ

もし妊娠異常・出産異常による経済的負担を気にされている妊婦さんがいらしたら、どうかこのリリース情報をご紹介してもらえれば大変嬉しく思います。

弊社は医療を提供することは出来ませんが、保険の仕組みを活用して力になれることがございます。
新型コロナにより妊婦さんの生活・出産環境は過酷なものとなっていますが、妊婦さんを支える皆の力で多くの方々を手助けしていきたいと考えています。