60代からの生命保険選び。保険料を安く抑えるための3つの対策。

株式会社ウィズハート
代表 木代晃輔

株式会社ウィズハート
代表 木代晃輔
株式会社ウィズハートの木代(きしろ)です。
弊社ではシニア向けの生命保険・医療保険を多く扱っておりまして、
「50代60代になり、生命保険を見直ししたい、または新たに加入したい」
というご相談をよくいただきます。
・自分の死後に家族や子どもたちに少しでもお金を残したい
・お葬式代だけでも保険金で用意しておきたい
・生命保険を活用して相続税の負担を減らす方法を知りたい
というご要望が背景にあります。
生命保険は、万が一の事態に備えるための大切な備えです。
60代からの生命保険をどのように選べば良いか解説します。
この記事の目次
60代からの生命保険の加入は、基本的に保険料が高くなる
生命保険の保険料は年齢などの条件に応じて決められており、年齢が高くなるほど保険料も上がる傾向があります。
特に高齢になれば、年齢が1歳上がるだけでも保険料が大きく変わってくることもあります。
また、死亡保険金額の大きさも保険料に影響する大きな要素です。
過去に加入していたプランと同じ保険金額で新たに生命保険に加入しようとすると、保険料がとても高額になってしまったというケースもよくあります。
保険料が高額にならないようにするには
対策①:死亡保険金額は必要な分だけ設定する
60代以降のシニア世代が生命保険に加入する目的は、遺された家族への経済的なサポートや葬儀費用の準備が中心になるでしょう。
そのため、死亡保険金額が大きすぎるようであれば見直しをして、本当に必要な分だけ加入することが大切です。
例えば「最低限の葬儀費用だけカバーできればよい」と考えるのであれば、死亡保険金額は100万円~200万円程度でも十分かもしれません。
逆に「遺された家族の生活費もある程度確保したい」という思いがあるなら、もう少し手厚い保障が必要になるでしょう。
ご自分の資産状況や家族の状況を踏まえて、どのくらいの保障が必要かを冷静に判断しましょう。
対策②:加入期間を決めて加入する
生命保険は、保障期間によって「終身保険」と「定期保険」の2種類に分けられます。
終身保険は一生涯の保障が続きますが、保険料が高めに設定されています。
一方、定期保険は一定期間のみの保障となりますが、終身保険よりも保険料が抑えられます。
「住宅ローンが終わるまで」「子どもが独立するまで」「配偶者の年金がスタートするまで」など、保障が必要な期間が決まっているのであれば、その期間だけ定期保険を活用することも有効です。
例えば、一生涯必要な最低限の保障を終身保険で準備し、充実した保障が必要な期間のみ定期保険に上乗せして加入する・・という方法です。
対策③:掛け捨て型の生命保険も有効
保険に加入する時に「掛け捨て型は避けたい」と考える人もいるかもしれません。
一般的に、掛け捨て型の保険は、貯蓄性の高い保険よりも保険料が割安に設定されています。
万が一に備える保険であれば、掛け捨て型の保険を選ぶのも合理的な選択のひとつです。
60代から加入できる生命保険の選択肢とは?
60代から加入できる生命保険は、健康状態やニーズに応じてさまざまな種類があります。
それぞれの特長を理解して、自分に合った保険を選びましょう。
健康な方なら一般的な生命保険
健康状態に問題がない場合は、まずはもっとも一般的な生命保険を検討してみましょう。
通常型の生命保険には終身保険や様々な特約も用意されており、充実した保障を持つことが可能です。
引受基準緩和型(限定告知型)の生命保険
過去に病気をしたことがある方や、現在持病の治療をしているなど健康状態に不安のある方は、引受基準緩和型の生命保険が選択肢になります。
(引受基準緩和型は、保険会社によっては「限定告知型」と呼ばれることもあります。)
健康に関する告知の項目がシンプルで、持病があっても加入しやすいのが特長です。
通常型と同じように、終身保険タイプの商品も多くの保険会社で取り扱われています。
ただし、健康な方向けの生命保険と比較すると保険料が高めに設定されています。
持病がある人でも通常型のプランに加入できる可能性もゼロではありませんので、まずは通常型に加入できないか確認してみることをお勧めします。
短期間での加入なら少額短期保険も良い
一定期間だけ保障を確保したいという場合は、少額短期保険も選択肢のひとつです。
少額短期保険は1年更新タイプの保険のことで、「ミニ保険」とも呼ばれています。
年齢によっては終身保障タイプよりもかなり割安な保険料で加入することができる保険です。
また、通常型や緩和型の生命保険では加入可能な年齢が85歳までとなっているものが多いですが、弊社で取り扱っている少額短期保険では89歳まで可能な生命保険もあります。
弊社で取り扱っているシニア向け生命保険はこちらのページで詳しくご紹介しています。
保険料のシミュレーションもできますので、ご活用ください。
予算や必要な保険金額に合った生命保険を選びましょう
生命保険に加入しようかなと思ったら、まずはどんな目的でどのくらいの死亡保険金額が必要なのかを考えてみましょう。
年齢や健康状態によって、割安に加入できる商品や最適なプランは異なりますので、複数のプランを比較して検討するのがおすすめです。

この記事の執筆者:木代 晃輔
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
独立後は株式会社ウィズハートの代表として、保険相談サイト「保険ウィズ」や、FP相談サイトを開設。
15年以上にわたって生命保険・損害保険の仕事に従事し、北は北海道、南は沖縄までと、日本全国から年間100件以上のご家庭の保険相談にお応えしています。