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胆石症と診断されたら。症状・手術費用・利用できる制度と保険活用について

投稿日:2026年10月07日

原発性胆汁性胆管炎(PBC)の治療費と保険活用

原発性胆汁性胆管炎(PBC)の治療費と保険活用

胆石症は、胆嚢や胆管に結石(胆石)ができて、痛みや炎症などの症状を引き起こす疾患です。
胆石症は多くの場合無症状ですが、症状が現れた際には適切な治療が必要になることがあります。

この記事では、胆石症の種類や症状、治療法に加え、高額療養費制度や医療費控除など活用できる公的制度について解説します。

胆石症とはどんな病気か

胆石症は、胆嚢や胆管に胆石(結石)ができることで痛みや炎症などの症状を引き起こす疾患の総称で、結石の成分や形成される場所によって種類が分けられます。

胆嚢の役割と胆石の形成

胆嚢は肝臓の下に位置する袋状の臓器で、肝臓で作られた胆汁を一時的に貯蔵し、濃縮する働きをしています。
胆汁は脂肪やビタミンの消化・吸収を助ける消化液で、食事をすると胆嚢が収縮して胆管を通り十二指腸へ送り出されます。

胆石は、この胆汁に含まれるコレステロールやビリルビンなどの成分が、何らかの原因で結晶化して固まったものです。
結石ができる場所により、胆嚢結石、胆管結石、肝内結石に分類されます。

少し古いデータになりますが、日本胆道学会の全国調査(2013年)では、胆嚢結石が74.5%、総胆管結石(胆嚢結石合併含む)が25.6%、肝内結石が3.7%となっています。
出典:日本消化器病学会「胆石症診療ガイドライン2021」より(PDF)

胆石症の主な原因

胆石症を引き起こす主な原因や危険因子には以下のようなものがあります。

・肥満や脂肪分の多い食事
・40歳代以降の中高年
・糖尿病や脂質異常症
・不規則な食生活

これまで胆嚢結石は女性に多いといわれてきましたが、最近では胆嚢結石、総胆管結石、肝内結石のいずれも男性に多い傾向が認められているようです。

胆石症の主な症状

胆石症の特徴的な点は、保有者の約70%が無症状であることです。
そのため、健康診断や人間ドックで偶然発見されるケースが多くあります。

胆石発作の症状

症状が現れる場合、以下のような症状が見られます。

・みぞおちや右上腹部の激しい痛み(胆石発作)
・右肩や背中への放散痛
・吐き気や嘔吐
・発熱
・黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)

胆石発作は、食後30分から2時間に起こることが多く、特に脂肪分の多い食事を摂った後に起こりやすい傾向があります。
痛みは徐々に強くなり、長い場合は12時間程度持続することがありますが、多くは自然に改善します。

合併症のリスク

胆石が胆嚢や胆管の出口をふさぐと、細菌感染を起こして急性胆嚢炎や急性胆管炎を発症することがあります。
急性胆嚢炎では高熱を伴う激しい腹痛が現れ、急性胆管炎では黄疸も加わります。

胆石保有者の約70%は無症状で発見されますが、平均8.7年間の経過観察中に有症状化したのは約20%と報告されています。
定期的な健康診断で超音波検査を受け、早期発見に努めることが重要です。

胆石症の種類

胆石症は、結石の成分と結石ができる場所によって分類されます。
それぞれ特徴や治療法が異なるため、正確な診断が必要です。

成分による分類

胆石は主成分によって大きく2種類に分けられます。
コレステロール結石は、胆汁中に溶けているコレステロールが結晶化してできた結石です。

肥満や脂肪分の多い食事が原因となることが多くあります。
色素結石は、ビリルビンという色素が主成分の結石で、ビリルビンカルシウム石と黒色石の2種類があります。

ビリルビンカルシウム石は主に胆道感染が原因で、黒色石は溶血性貧血や肝硬変などと関連して形成されることがあります。

結石の位置による分類

胆石は形成される場所で分類することもできます。
胆嚢結石は、胆嚢内にできる結石で、最も一般的なタイプです。

多くは無症状ですが、結石が胆嚢の出口をふさぐと胆石発作を引き起こします。
胆管結石は、胆管内にできる結石です。

多くは胆嚢から落下したもので、胆管をふさぐと急性胆管炎や膵炎を引き起こす危険性があります。
肝内結石は、肝臓内の胆管にできる結石で、比較的まれです。

胆石症の治療にかかる費用について

症状のある胆嚢結石に対する根本的な治療法は、胆嚢摘出術です。
現在の主流は腹腔鏡下胆嚢摘出術で、お腹に3~4カ所の小さな穴(3~10mm程度)を開け、カメラと手術器具を挿入して胆嚢を摘出する方法です。

従来の開腹手術と比べて傷が小さく、術後の痛みが少なく、回復が早いという利点があります。
手術時間は通常1~1.5時間程度、入院期間は3日~1週間程度が一般的です。

胆管結石の場合は、内視鏡を用いた治療が第一選択となります。
十二指腸乳頭部を切開または拡張し、バスケットやバルーンなどの処置具を用いて結石を除去する方法が一般的です。

腹腔鏡下胆嚢摘出術の医療費は、目安として6日間入院した場合、健康保険の3割負担で約18万円の自己負担となります。
日帰り手術が可能な施設では、自己負担額は約10万円(3割負担)となり、入院が不要なため経済的な負担を軽減できます。

活用できる公的制度

胆石症の治療には高額な医療費がかかる場合がありますが、公的制度を活用することで自己負担を軽減できます。

① 高額療養費制度

高額療養費制度は、1カ月の医療費が一定額(自己負担限度額)を超えた場合、超過分が健康保険から支給される制度です。
所得に応じて自己負担限度額が設定されており、高額な手術や入院でも安心して治療を受けられます。

所得区分 (年収目安) 自己負担限度額
年収約1,160万円以上 252,600円 + (総医療費 - 842,000円) × 1%
年収約770万~約1,160万円 167,400円 + (総医療費 - 558,000円) × 1%
年収約370万~約770万円 80,100円 + (総医療費 - 267,000円) × 1%
年収約370万円未満 57,600円
住民税非課税世帯 35,400円

事前に『限度額適用認定証』を取得しておくと、医療機関窓口での支払いが自己負担限度額までとなります。
加入している健康保険の窓口に申請しましょう。

② 医療費控除

1年間に支払った医療費が10万円(総所得金額等が200万円未満の場合は総所得金額等の5%)を超えた場合、確定申告をすることで所得税の還付を受けられます。
手術や入院の費用だけでなく、通院のための交通費(公共交通機関)も控除の対象に含まれます。

医療費控除は過去5年間にさかのぼって申告できるため、申告を忘れていた方も手続きが可能です。
領収書は大切に保管しておきましょう。

③ 傷病手当金

会社員や公務員など健康保険に加入している方が、病気で仕事を休み給与が支払われない場合に受け取れる制度です。
連続して3日間仕事を休んだ後、4日目以降の休業日に対して標準報酬日額の3分の2相当額が支給されます。

支給期間は通算して1年6カ月が上限となっており、手術や療養で長期間仕事を休む必要がある場合に活用できます。
加入している健康保険の窓口に申請してください。

胆石症の方の保険加入について

胆石症は手術により治療できる疾患ですが、治療のタイミングや症状の有無によって、加入できる保険の選択肢が異なります。

治療状況と保険加入の可能性

医療保険への加入は、現在の治療状況によって審査基準が変わります。
無症状で経過観察中の方でも、将来的な手術リスクを考慮され、通常の保険では条件付き加入となることがあります。

手術後、完治している場合は、術後の経過期間(数ヶ月~1年程度)を経て通常の保険に加入できる可能性が高まるでしょう。
ただし、一定期間は胆嚢・胆管に関する疾病を保障対象外とする条件が付くケースもあります。

現在治療中の方や手術を控えている方は、通常の保険での加入が難しくなる傾向があります。

持病があっても加入しやすい引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険は、通常より告知項目が少なく、3~5項目程度の質問に該当しなければ申し込み可能です。
胆石症の治療中や経過観察中でも、直近で入院・手術を勧められていなければ加入できる可能性があります。

保険料は少し高くなり、契約から1年間は給付金が半額になるなどの制限がある保険もあるので、それらの点は注意が必要です。

弊社ウィズハートでは胆石症をお持ちの方でもご加入いただける保険がございますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

もし引受基準緩和型保険でも加入が難しい場合は、健康告知が不要な無選択型保険という選択肢もあります。
無選択型保険は保険料がさらに高額で、契約から90日間は病気による保障が対象外となるほか、既往症の悪化も保障されないことが多いため、契約内容を十分に確認しましょう。

保険を選ぶ際の確認ポイント

胆石症の方が保険を検討する際は、手術の有無と術後の経過期間、現在の症状や治療状況を整理しておくことが重要です。
また、胆石症による入院・手術が保障対象になるか、保険料と保障内容のバランスが適切かを確認しましょう。

保険商品は各社で審査基準や保障内容が異なります。
ご自身の状況に合った保険を見つけるためにも、詳細を知りたい方はお気軽にご相談ください。

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