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貧血の治療にかかる費用と、保険加入のポイントを解説

投稿日:2026年9月15日

貧血の治療にかかる費用と、保険加入のポイントを解説

貧血の治療にかかる費用と、保険加入のポイントを解説

貧血は、血液中のヘモグロビンが減少し、全身に十分な酸素が運ばれなくなる状態です。
多くの場合、疲労感やめまいなど日常生活に支障をきたす症状が現れます。

この記事では、貧血の種類や症状、治療法に加え、高額療養費制度や医療費控除など活用できる公的制度について解説します。

貧血とはどんな病気なのか

貧血は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減少した状態です。
ヘモグロビンは肺から全身の組織へ酸素を運搬する重要な役割を担っており、この量が減少すると体内の酸素供給が不十分になります。

成人男性ではヘモグロビン濃度が13g/dL未満、成人女性では12g/dL未満の場合に貧血と診断されます。
ヘモグロビン値が基準を下回っている割合は男性で約10%、女性で約13%となっており、日本人の約10人に1人が貧血であり、決して珍しい状態ではありません。

特に女性は月経による鉄の喪失があるため、妊娠可能女性の約25%で鉄欠乏性貧血がみられます。

貧血の主な症状について

貧血で現れる主な症状には以下のようなものがあります。

・疲れやすい
・動悸や息切れ
・めまいや立ちくらみ
・頭痛
・手足の冷え

鉄欠乏性貧血に特有の症状として、爪がスプーン状にそり返る(さじ状爪)、口角炎や舌炎、嚥下障害、異食症(氷や土などを好んで食べる)などがみられることもあります。

貧血は徐々に進行するため、ヘモグロビンが6~7g/dLまで減少していても、身体が順応し、明らかな症状に気づかないこともあります。

貧血の種類

貧血は、その原因によっていくつかの種類に分類されます。

鉄欠乏性貧血

全貧血症例の約70%を占める、最も一般的な貧血のタイプです。
体内の鉄が不足することで、ヘモグロビンの産生が不十分になります。

主な原因は、月経による出血、消化管出血(胃・十二指腸潰瘍、痔など)、偏食や無理なダイエット、妊娠や授乳による鉄需要の増加などが挙げられます。
日本人の鉄摂取量は1975年の13.4mgから、2019年には7.6mgまで減少しており、鉄欠乏の頻度が高まっているといえるでしょう。

その他の貧血

その他の貧血として、葉酸やビタミンB12の欠乏による巨赤芽球性貧血、骨髄機能の低下による再生不良性貧血、腎機能低下によるエリスロポエチン不足で起こる腎性貧血、赤血球が早く壊れてしまう溶血性貧血などがあります。

貧血の治療と医療費

貧血の治療は、原因となる疾患の治療と並行して、鉄分の補充を中心に行います。

内服治療

治療の基本は鉄剤の服用となります。
食事では1日10mg程度しか鉄分が摂取できませんが、鉄剤では1日100mg以上摂取できます。

鉄剤を服用すると1~2週間で効果が現れ始めますが、ヘモグロビンを正常値にするには約3ヶ月、貯蔵鉄を増やすにはさらに約3ヶ月かかるため、合計約6ヶ月間服用を継続する必要があります。
内服薬としては、フェロミア錠が一般的です。

胃腸障害が強い場合は、リオナ錠(3割負担で1日2錠で約44円/日)などの消化器症状が出にくい薬剤も選択できます。

点滴治療

内服薬での治療が困難な場合には点滴治療も、有効な選択肢です。
フェインジェクトは1回で500mgの鉄を投与できる製剤で、週1回の投与で通常2~3回の治療で完了します。

健康保険が適用され、3割負担の場合、血液検査も含めて1回あたり約2,400円~5,000円程度の自己負担となります。

活用できる公的制度

貧血の治療には公的制度を活用することで、経済的な負担を軽減できます。

① 高額療養費制度

月々の医療費が所得に応じて定められた上限額を超えると、超過した金額が加入している健康保険から払い戻される仕組みです。
入院や高額な治療を受ける際に、この制度を利用することで家計への負担を抑えることができます。

所得区分 (年収目安) 自己負担限度額
年収約1,160万円以上 252,600円 + (総医療費 - 842,000円) × 1%
年収約770万~約1,160万円 167,400円 + (総医療費 - 558,000円) × 1%
年収約370万~約770万円 80,100円 + (総医療費 - 267,000円) × 1%
年収約370万円未満 57,600円
住民税非課税世帯 35,400円

あらかじめ『限度額適用認定証』を健康保険に申請しておけば、病院の窓口で支払う金額を上限額までに抑えられるため便利です。

② 医療費控除

年間の医療費支払額が10万円(総所得金額等が200万円未満の方は所得金額等の5%)を上回った場合、確定申告により所得税の還付が受けられる制度です。
通院のための交通費(公共交通機関に限る)も対象に含まれるため、領収書や記録をきちんと保管しておきましょう。

この制度は過去5年分まで遡って申告が可能ですので、申告を見逃していた方も手続きができます。

③ 傷病手当金

健康保険に加入している会社員や公務員の方が対象となる制度で、病気により仕事を休んで収入が得られない期間に給付を受けられます。
連続3日間の休業後、4日目以降の欠勤日について、標準報酬日額の3分の2に相当する金額が支給対象となります。

通算で最長1年6カ月まで受給でき、貧血による療養や入院で長期間働けない場合に利用できます。

貧血の種類別に最適な保険加入について

貧血は原因や重症度によって、民間の医療保険への加入条件が大きく異なります。

全貧血の約70%を占める鉄欠乏性貧血は、月経や消化管出血、偏食などが原因で体内の鉄が不足することで発症します。

原因が明確で他の重篤な疾患がない場合は、治療中でも通常の医療保険への加入も視野に入ってくるでしょう。

一方で、貧血はがんや白血病、胃潰瘍、子宮筋腫などの重篤な疾患の症状として現れることもあるため、保険会社は原因を慎重に確認します。

保険加入の審査では、貧血の種類、原因疾患の有無、ヘモグロビン値などの検査データが総合的に評価されます。

原因が特定できていない場合や、重篤な病気が背景にある場合は、加入条件が厳しくなる可能性が高いでしょう。

弊社ウィズハートでは貧血の方でもご加入いただける保険が販売しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

治療中でも検討できる保険

貧血の診断を受けた方でも、病状や治療状況によっては加入できる保険があります。

① 通常の医療保険

鉄欠乏性貧血で治療中の場合でも、原因が明確で他の病気がなく、鉄剤による治療で症状が安定していれば、保険会社によっては標準的な条件で加入できる場合もあるでしょう。

完治している場合は、通常の医療保険への加入がさらに有利です。
鉄剤の服用や食事療法によって貧血が改善し、医師から完治の診断を受けていれば、多くの保険会社で条件なく加入できる可能性が高くなります。

② 引受基準緩和型保険

治療中の方や、通常の保険への加入が難しい場合は、引受基準緩和型保険の検討が有効です。
この保険は健康告知が3~5項目程度に簡素化されており、主に「過去3ヶ月以内の入院・手術の推奨」「過去1~2年以内の入院・手術歴」などを確認します。

鉄剤による定期通院と投薬治療を継続している段階であれば、これらの告知項目に該当しないケースが多く、加入できる可能性があります。
将来的に貧血が悪化して入院治療が必要になった場合でも保障を受けられるため、早めの検討が推奨されます。

通常の医療保険と比較して月々の保険料は高めに設定されており、契約から1年間は給付金が半額になる商品が多い点には注意が必要です。

③ 無選択型保険

引受基準緩和型保険でも審査が通らなかった場合は、無選択型保険という手段もあります。
健康告知が完全不要で誰でも加入できますが、保険料はかなり高額になります。

契約後90日間は病気による入院・手術が免責となる他、既往症である貧血やその原因疾患の悪化による入院は保障対象外です。
つまり、貧血による入院リスクに備えるという本来の目的が果たせない可能性が高いため、保険料負担と実際の保障内容を慎重に比較検討する必要があります。

貧血と診断されたら確認したい3つのポイント

貧血の方が保険を検討する際は、以下の3つのポイントを確認することが重要です。

貧血の種類と原因の明確化

鉄欠乏性貧血なのか、他の種類の貧血なのか、また貧血の原因となっている疾患があるかどうかを把握しておくことで、加入できる保険の選択肢が広がります。
血液検査の結果(ヘモグロビン値、血清鉄、フェリチンなど)も正確に記録しておきましょう。

治療内容と経過の整理

鉄剤の服用歴、投薬期間、症状の改善状況などを時系列で整理しておくと、保険会社への告知がスムーズに進みます。
また、完治の診断を受けている場合は、その時期を明確にしておくことが重要です。

原因となっている病気の確認

月経過多や消化管出血など貧血の原因となっている疾患がある場合、その疾患の治療状況も保険加入の審査に影響します。
子宮筋腫や胃潰瘍など他の疾患が原因の場合は、それらの疾患についても正確に告知する必要があります。

保険料の負担と実際に受けられる保障内容のバランスを慎重に検討し、ご自身の状況に最も適した保険を選ぶことが大切です。

弊社ウィズハートでは貧血の方でもご加入いただける保険が販売しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

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