FP・識者の保険コラムExpart Column

【保険相談】脳動脈瘤で経過観察中ですが入れる海外旅行保険はありますか?

更新日:2024年08月13日

質問

3ミリ以下の脳動脈瘤が見つかり、経過観測中です。
現在は半年に1回MRIを撮り、3ミリ以下と変わらない状況にあります。

主治医には旅行も飛行機も大丈夫、普通の生活をしてくださいと言われてます。

保険に入れるのなら
8日間のスペイン
5日間シンガポール(東南アジアなど)
に行きたいなと思ってました。

脳動脈瘤をカバーする海外旅行保険があればぜひ紹介してください。

回答

海外旅行保険のご相談、ありがとうございます。
2週間前後の海外旅行を予定されているのですね。

それでしたら加入できる海外旅行保険の候補は以下の2つになります。

■AIG損保
https://my-ryokohoken.com/disease
こちらは弊社が取り扱っている保険会社です。
上記ページが弊社用のURLになり、こちらからお申込みいただくことでご加入後のサポートが可能です。

■JI傷害火災保険「たびほプライム」
https://tabiho.jp/tb/
こちらは弊社では取り合っておりませんので、ご加入後のサポートを行うことが出来ません。

どちらの海外旅行保険とも持病補償が付いておりますが、持病補償については300万円までが上限となっております。
この持病補償の補償金額は合算することが可能で、上記の2つの保険会社に加入することで600万円まで補償を確保することが出来ます

AIG損保は加入できるプランが決まっていて保険内容のカスタマイズが出来ませんが、たびほプライムのほうはカスタマイズができます。
ですので、AIG損保では提示されたプランにご加入されて、たびほプライムでは「治療・救援費用」だけにカスタマイズしてご加入されるのが費用をもっとも抑えられます。

健康保険の海外療養費制度も利用可能

また、健康保険には「海外療養費制度」という仕組みもございます。

こちらは海外で支払った治療費について、健康保険から一部の金額を帰国後に還付してもらえるという制度になります。
書類準備や申請手続きがかなり煩雑なので少額の請求には向きませんが、万が一大きな費用が発生してしまった場合にはこちらも活用するメリットがございます。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3120/r138/

とはいえこのたびご予定されている渡航先が医療費の高い国になりますので、過度の信頼は禁物です。
還付金は「同じ治療を日本で受けた場合の金額の7割」となっておりますが、昨今の海外医療費インフレと円安により、海外療養費制度からの還付金も少なくなってきてしまっています。
私のお客様では20%弱くらいしか戻ってこなかったケースもございました

これらを全て活用して、600万円の持病補償+海外療養費制度活用が唯一の取れる最良手段ですが、それでも「もしものときの持病の治療費負担をゼロにする」ことは現状は出来ません。
旅行での無理は絶対になさらず、お体をご自愛されながら海外旅行を楽しまれていただければと思います。

以上でございますが、何かご不明な点がございましたらお気軽にご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

木代 晃輔

この記事の執筆者:木代 晃輔

株式会社ウィズハート 代表取締役
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
株式会社ウィズハートを創業し、保険相談サイト「保険ウィズ」やFP相談サイトを開設。

損保勤務時は損害保険の開発業務に携わり、現在は海外旅行保険や個人賠償責任保険のプロとしても活動中。

この保険相談は、保険相談サイト「保険知恵袋」にて回答した内容を掲載しています。