FP・識者の保険コラムExpart Column

誕生前の赤ちゃんや不妊治療中の人が加入可能に。CO・OP共済で新しい制度がスタート

妊娠中や不妊治療中に加入できる保険は選択肢が限られていますが、CO・OP共済が新しく導入した制度が注目されています。

「お誕生前申し込み制度」

【農業協同組合新聞 JAcomより】
CO・OP共済 2024年度商品改定 誕生前申し込みなど追加

コープ共済連は8月26日、CO・OP共済2024年度の商品改定を発表。
赤ちゃんが生まれたその日から保障が開始する新たな申し込み制度と、 不妊治療の方が加入しやすくなる条件付き加入制度を開始した。

赤ちゃんが生まれたその日から保障開始の「お誕生前申し込み」

2024年9月のCO・OP共済の商品改定で新しく導入された制度のひとつが、赤ちゃんの保障を妊娠中から申し込める「《たすけあい》ジュニア1000円コース お誕生前申し込み」です。

従来は、赤ちゃんの保障は生まれてからでなければ申し込み手続きができず、障害や持病を持って生まれた赤ちゃんは、告知事項に該当するため加入が難しい場合がありました。
今回導入された「お誕生前申し込み」では、赤ちゃんの健康状態に関わらず申し込みができるようになりました

この制度は、「第一子は出産後すぐに入院してしまった。第二子は早い段階で保障を考えてあげたい」「出産後の体調が心配。余裕のある妊娠中のうちに保障を検討したい」といった、先輩ママ・パパの声を受けてスタートしました。
とても良い保障だと思います。

妊娠中に申し込み手続きを行い、誕生後に赤ちゃんの名前や性別、生年月日等の入力を行うことで、初回掛金の振替後、出生日に遡って保障がスタートします。

加入にあたっては、申し込み時点で契約者となる妊婦の年齢が満18~43歳まで、妊娠週数が22週未満で、胎児数が双子までであることが必要です。
契約者(妊婦)が「たすけあい」に加入しておく必要がありますが、お誕生前申し込みと同時に加入することも可能です。

不妊治療中の人でも加入しやすくなる条件付加入制度

これは、不妊治療によって告知事項に該当する場合でも、申込み日から2年以内に発生した「不妊治療(不妊症)や妊娠、分娩にかかわる入院や手術」などの共済金は支払われないなどの条件が付くものの、加入することができるというものです。

従来は、不妊治療をしている人は、「たすけあい」をはじめとしたCO・OP共済の医療保障や死亡保障に申し込むことができませんでしたが、今回の改定で緩和された形です。

妊娠中がわかってからでも保険に加入しておくことは大切

妊娠が判明してから保険の必要性を感じて保険に加入したいと考える人もおられます。
しかし、近年では様々な保険会社によって「妊婦さんが加入できる保険」を販売されているものの、実は現在の妊娠・出産のトラブルを保障してくれる医療保険は限られています。

妊娠が判明してから保険加入する場合でも、現在の妊娠や出産に伴う入院や帝王切開などの手術が保障される保険に加入することが大切です
弊社のご契約者様の中には、順調な妊娠期を過ごして普通分娩を予定されていたものの、当日に緊急帝王切開となった方がおられます。

帝王切開などの異常分娩には公的医療保険制度が適用されるため、自己負担割合は3割となりますが、おむつ代やリネン代など、医療費以外にも数千~数万円の費用がかかり、大きな負担となることがあります。
そのため、妊娠がわかってからでも、保険に加入しておくことはとても重要です。

妊娠中も加入でき、現在の妊娠や出産も保障される保険はこちらでご紹介しています。