インタビューコラムInterview Column

全身性エリテマトーデスの方のカナダ留学・ワーホリでの薬や病院の探し方

海外に留学やワーキングホリデーで渡航される方の中には、全身性エリテマトーデス(SLE)をお持ちの方も多くおられます。

そこで特に気になるのが「全身性エリテマトーデスの診察や薬の確保はどうしたらいいか?」という点です。

弊社では海外留学保険やワーキングホリデー保険を含めた海外旅行保険の販売をしており、全身性エリテマトーデスのお客様の海外旅行保険も多く手配してきました。

今回は、全身性エリテマトーデスをお持ちでカナダ留学されたH様にお話しをうかがいましたので、その情報をシェアさせていただきます。

Hさん
H さん
(20代女性)

2022年~2023年にかけてカナダに留学。
弊社が案内した海外旅行保険にご加入いただきました。

全身性エリテマトーデスのお薬では、ステロイドとプラケニルR(ヒドロキシクロロキン)を服用中。

カナダ現地ではお薬はどうやって確保されていましたか?
Hさん
Hさん

私が飲んでいるのはステロイド剤と「プラケニル」という薬で、全身性エリテマトーデスの治療では比較的メジャーな薬だと思います。

留学することを決めてからは、まずはかかりつけ医の先生に相談しました。
その時に、「一度の診察で出せる薬は3か月分まで。あとは自分で現地の病院を探して調達するように」ということを言われました。

そこで渡航直前に病院に行って、3か月分のお薬をもらってからカナダに出発しました。
かかりつけ医の先生には、私が飲んでいる「プラケニル」は世界共通の薬だということを言われたので、カナダで病院を受診するために英語の診断書を発行してもらいました

カナダには薬はどうやって持って行きましたか?
Hさん
Hさん

3か月分の薬を持参して行きました。

カナダの入国審査などでも何も触れられることなく、無事に持ち込むことができました。
人によっては薬について聞かれることがあるようですが、私の場合は特に何もありませんでした。

カナダでは病院をどのように探されたのでしょうか?
Hさん
Hさん

私は今回が初めての留学で、英語に不安もあったので、頑張って日本人の先生が見てくれる現地の病院を探しました。
幸い、日本人の先生がオンライン診療を行っている病院を現地で見つけることが出来まして、そちらを受診しました。

診察は、日本でもらった診断書などの書類をまずメールで送って、それからオンラインで受診するという流れでした。
先生からは現地で採血をしてほしいと言われたので、採血や検査をしてくれるセンターを予約してもらい、そこに行って検査を受けました。

カナダでの薬を購入したときの費用について教えてください
Hさん
Hさん

現地での血液検査の結果を見て、日本にいる時と状態が変わらないと診断されたので、そのまま同じ薬の処方箋を出してもらうことができました。

でも、その先生からは「カナダで薬を買うと高額になるから、もし可能なら日本で薬を入手してから送ってもらったほうがいい」とアドバイスをもらったんです。

色々と動いてみた結果、幸いなことに日本で処方してもらうことができました。
ただ日本からの国際郵便がどのくらい日数がかかるか分からなかったので、現地の処方箋でひとまず2~3週間分の薬を出してもらいました。

2~3週間分だけでも3万円くらいのお金がかかったので、もし数か月分の薬をカナダで購入しようとするとかなりの金額になるなという印象でした。
これは薬だけの費用で、それとは別に診察や検査として数万円の費用もかかっています。

日本からの薬の郵送について教えて下さい
Hさん
Hさん

両親から国際郵便で送ってもらいました。
問題なく受け取ることが出来ました。

※薬の処方や受け取り、国際郵便には注意すべきことが多数ございます。
ネット上には掲載できない情報もありますので、詳細については弊社までお問い合わせください。

カナダでの生活で気をつけていたことはありますか?
Hさん
Hさん

日本のかかりつけ医の先生から普段から「紫外線に気をつけて」と言われていたので、日本にいる時はもちろんですが、海外でも気をつけるようにしていました。

あとは、「海外でも日本にいる時と同じように行動する」ということですね。
いつもと変わった行動をして何か起こしてしまうのが怖かったので、例えば「あまり偏った食事をしないように」など、そういう意識をして行動していました。

現地では特に違和感なく過ごしていたのですが、一度風邪をひいてしまった時には、どうしようかなとちょっと焦りました。
これが持病関連のものだったらと不安に思ったのですが、日本から持参した解熱剤を飲んで、3日ほどで無事に熱が下がりました。

体調が心配なときは無理をしないことが大切だと思います。

インタビューを終えて
  • 全身性エリテマトーデスのある方が留学・ワーホリで海外に行かれるケースは以前よりも増えています。
    そこには治療法や薬の発達があったのだと思いますが、それだけ薬をしっかり確保していくことは大切なことです。

    全身性エリテマトーデスをお持ちの方が海外渡航するには、この「薬や治療をどう確保して行っていくか」は避けては通れない問題です。
    今回のH様のような事例はなかなかネット上にはなく、SLEをお持ちの方にとってとても貴重なお話しだと思いますのでご参考になれば幸いです。

    他のお客様事例もございますので、詳細を知りたい方や海外旅行保険のお問い合わせをされたい方はお気軽にご連絡ください。
    (インタビュアー:木代)

「海外旅行保険を相談したい」という方は
こちらからお気軽にご連絡ください。

  • インタビュアー

    株式会社ウィズハート
    代表取締役
    木代 晃輔

    神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
    独立後は株式会社ウィズハートの代表として、保険相談サイト「保険ウィズ」や、FP相談サイトを開設。
    15年以上にわたって生命保険・損害保険の仕事に従事し、海外旅行保険を中心に日本全国からの保険相談にお応えしています。

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