現役の糖尿病療養指導士が書く糖尿病コラムdiabetes-column

<新型コロナウイルスと糖尿病>糖尿病療養指導士からのアドバイス

公開日:2021/01/11
最終更新日:2021/03/13

めっきり寒くなり、今年最低気温を更新した、寒波が到来するなどのニュースを耳にするようになりました。

新型コロナウイルスのニュースが連日報道されていますが、現在は第3波到来と言われ、なかなか日々の感染者数も減ってきません。
長期間にわたって、皆さんも感染の恐怖と隣り合わせの日々をお過ごしだと思います。

ここでは糖尿病と新型コロナウイルス・感染症について解説していくとともに、病気になったときに糖尿病患者さんが特に注意してほしいことについてもお話ししていきます。

新型コロナの糖尿病患者への影響

「持病のある人や高齢の人は重症化しやすい、死亡率が高い」とテレビでもよく言われていますが、新型コロナウイルスと糖尿病の関係はまだよくわかっていない事も多いのが実情です。

最近、アメリカの糖尿病学会の報告では、「日々の血糖コントロールが良好であれば、新型コロナウイルスの危険性は糖尿病でない人と同じくらいだ」という報告もされています。

常日頃から血糖値・HbA1cの値を良くしておくことは、糖尿病患者さんにとって世界共通で大切なことですね。

もともと糖尿病患者は感染症に弱い

糖尿病の患者さんは、膀胱炎や腎炎などの尿路感染症、風邪や肺炎などの呼吸器感染症、皮膚の感染症、歯周病にかかりやすいという事が知られています。

血糖値が高くなることで、白血球や免疫にかかわる機能がうまく働かくなってしまい、細菌や真菌のような、普通の人では軽い症状ですぐに良くなるような病原菌にも感染しやすくなり、重症化してしまいます。

糖尿病患者さんは、普段から全身の細い血管の血液の流れが悪くなっていることも多く、栄養や酸素が十分いきわたらないため、白血球も全身でうまく働くことができなくなってしまいます。
血流が悪いために、治療をしても抗生剤が体のすみずみまで届きにくくなってしまうので、感染症が重症化しやすく、治りにくいのも大きな特徴です。

手足のしびれなどの神経障害がある患者さんでは、体調の変化を感じる神経も影響をうけていることが多く、ほかの人よりも症状が現れにくく気づくのが遅れ、思っているよりも症状が悪くなっているということが本当に多いのです。

これらのことから、入院した患者さんに『糖尿病の持病がある』と分かると、私たち医療者は細心の注意をはらって治療・看護にあたっています。

新型コロナウイルスの予防のために

内閣府からは、以下のように通達が出されています。

新型コロナウイルス対策

風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
風邪症状があれば、外出を控えていただき、やむを得ず外出される場合にはマスクを着用していただくようお願いします。

集団感染の共通点は、特に
①換気が悪い
②人が密に集まって過ごすような空間
③不特定多数の人が接触するおそれが高い場所
です。

換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けてください。

新型コロナウイルスかもと思ったら

少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、はやめにかかりつけ医師もしくは、地域の相談センターにご相談ください。

・息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
・重症化しやすい方で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合

この記事のまとめ

・三密や感染を拡大させる可能性のある行動は避け、手洗い・咳エチケットに気を配りましょう。
・体調が悪いときこそ無理をせず、食事量と血糖値の推移に注意をしましょう。
・自分の体力を過信せず、はやめに受診しましょう。今は元気でも重症化のリスクは高くなっています。

糖尿病の悪化や合併症発症には保険での備えを。

糖尿病をお持ちの方に特に気を付けていただきたいのはやはり合併症です。
もし合併症が発症すれば生活・家計への影響が大きくなることもあり、それへの対策として保険はとても有効な手段です。

特に今は新型コロナという新しい病気が出てきており、糖尿病の方の健康リスクはさらに大きいものとなりました。
もしまだ医療保険に未加入の方がいらしたら保険加入をお勧めしたいです。

糖尿病の方向けの医療保険・生命保険を比較できるページを用意していますので、ぜひご参照ください。
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