海外から帰国する際に新型コロナ陽性となり、帰国できなかった方の事例
海外から日本に帰国する際に受けたPCR検査で新型コロナウイルスの陽性判定が出て、飛行機に乗れないため出国ができず、やむを得ず滞在を延長せざるを得ない事例が増えています。
8月に入ってからはほぼ毎日のように「新型コロナ陽性で日本に帰ることが出来ない!」という帰国困難者のお客様からご連絡をいただいています。
現地で滞在延長をすることになればその期間分の宿泊費(ホテルなどの隔離施設での療養費用など)はかかりますし、もし医療機関での入院となればその入院費用・治療費用もかなり大きな費用がかかります。
さらに、帰りの飛行機の取り直しに多めの費用がかかることもあります。
これから海外に行かれる方は必ず、コロナ陽性による予期せぬ滞在費用についても補償され、滞在期間にあわせて保険延長ができる海外旅行保険に加入するようにしてください。
弊社のお客様には幸いにして海外旅行保険にご加入いただいているので、滞在延長の療養費用は補償されています。
ご案内している保険会社のなかではAIG損保が多く、実際にお客様をサポートしてくれているAIG損保のコールセンターや海外旅行保険部門のスタッフさんたちは本当に良く対応してくれていると感じますし、感謝しています。
これから海外旅行保険を探される方は、ぜひご検討いただければと思います。
■ AIG損保の海外旅行保険の申込みはこちら
(別のHPからお申し込みされると弊社によるサポートが出来なくなりますのでお気をつけください)
コロナ陽性判定が出て滞在延長をされた方への対応事例
弊社のお客様にも、帰国直前の空港や病院でのPCR検査で陽性となってしまい、滞在延長や病院受診をされることになった方が何人もいらっしゃいます。
帰国直前に起きた突然のことですからどうしてもご本人やご家族は焦ってしまいますが、それは当然のことだと思います。
ご連絡をいただいてすぐに保険の延長手続き方法や、今後の流れについて説明させていただきました。
このようなときに大切なことは、
・今後の帰国までの見通しをしっかり持ってもらう
・これからかかる費用について安心してもらう
だと思います。
滞在延長の平均日数と費用
弊社が対応させていただいたケースでは、滞在延長された期間は平均すると2週間ほどでした。
ただ、もしも陽性判定が続けばそれだけ滞在期間は延びていきますし、帰りの飛行機チケットに空きがなければそれだけ帰国は遅れますので、個人差は出やすいと思います。
また費用では、大体のケースで20万円程度はかかっていて、中には40万円近い費用がかかった方もいらっしゃいました。
アメリカやヨーロッパなど、物価が高い国であればさらに高額になりえます。
コロナ対応の保険に加入できていないとこれらの費用を自己負担せざるを得ませんし、最悪の場合だと「手持ちのお金が足りなくて滞在できる場所がない」・・・なんてことにもなりかねません。
海外旅行保険の保険料は1週間や2週間の海外渡航であれば1万円~2万円くらいです。
新型コロナならではのリスクに対して、どうか適切な海外旅行保険で備えていただければと思います。
クレジットカード付帯の保険でも大丈夫?
クレジットカードにも自動付帯または利用付帯で保険が付いていることがあります。
ただ、最近はこれらのカード付帯保険も改悪が進んでおり、利用にあたっては条件が付くことが多いです。
「カードの保険が効くと思ったのに効かなかった。自腹で支払うことになった。」というケースもあります。
カード付帯保険を使おうと思われている方は、必ず事前にカード会社に今回のケースが適用になるのか、補償金額の上限はいくらなのかを確認するようにしてください。
カード付帯保険だけでは足りないと思われた方は必ず海外旅行保険に別途加入されるようにしてください。
これは外務省からも注意喚起していることです。
■ 外務省HP「海外旅行保険加入のおすすめ」
【クレジットカード付帯保険のよくある失敗例】
・自動付帯だと思ったら利用付帯だった。
・留学での渡航だったが、渡航目的が「観光」の場合しか対象にならなかった。
・医療費は補償してくれるが、病院へのチャーター費用は補償されなかった。
・現地で入院することになった際の、日本からの家族の渡航費・滞在費は補償されなかった。
・保険期間が短く、滞在延長に合わせて保険を延長することが出来なかった。
この記事の執筆者:木代 晃輔
株式会社ウィズハート 代表取締役
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
株式会社ウィズハートを創業し、保険相談サイト「保険ウィズ」やFP相談サイトを開設。
損保勤務時は損害保険の開発業務に携わり、現在は海外旅行保険や個人賠償責任保険のプロとしても活動中。