【プロが解説】海外赴任者が知っておくべき海外駐在保険の重要性と4つの加入ポイント

株式会社ウィズハート
代表 木代晃輔

株式会社ウィズハート
代表 木代晃輔
海外駐在に行かれる方から、海外旅行保険について多くのご相談をいただきます。
・「どのような保険プランを選ぶべきか分からない」
・「帯同する家族の保険も教えてほしい」
・「1年以上の長期駐在だが、複数年でも加入できるか?」
・「本人や家族に持病があるけれど、保険に加入できるか?」
などなど。
弊社「ウィズハート」は海外旅行保険を専門に扱う保険代理店でして、毎年1,000人を超えるお客様の海外旅行保険を手配させていただいています。
これまでにも多くの海外駐在者とそのご家族のサポート、保険相談にお応えしてきました。
今回はその経験と専門知識をもとに、これから海外駐在を予定されている方向けに「海外駐在保険が大切な理由と、保険の選び方ポイント」を分かりやすく解説します。
この記事の目次
海外駐在員や家族を取り巻く3つのリスク
短期の旅行とは異なり、海外現地で「生活者」となる駐在員には、様々なリスクが潜んでいます。
① 想像以上に高額になる海外の医療費と、キャッシュレス治療の重要性
昨今の歴史的な円安と世界的なインフレにより、海外の医療費は大幅に上昇しています。
かつては医療費が高額な国といえばアメリカやヨーロッパが代表格でしたが、円安(1ドル=100円→160円台)となった現在はアジア新興国の医療費も大きく跳ね上がっています。
もしも海外旅行保険なしで渡航して大きなトラブルに遭ってしまえば、それだけで人生が激変してしまう実例も増えてきているのが現実です。
アジア圏であっても、医療設備の整った私立病院を利用すれば、数日間の入院で数百万円に達するケースも珍しくありません。
手持ちの現金やクレジットカードの限度額では到底対応できない超高額な請求からあなたを救うのが、「キャッシュレス治療」です。
保険会社が病院へ直接治療費を支払う仕組みとなっており、窓口で医療費を負担する必要がありません。
② 「海外生活者」になるからこそ発生する、賠償・家財トラブル
旅行者と駐在員の最大の違いは、現地に「住まい」を持つことです。
「借りている部屋で漏水事故を起こし、階下の部屋に大損害を与えてしまった」「留守中に空き巣に入られ、高価な家電や家財を盗まれてしまった」といったトラブルは、長期の生活者だからこそ発生するリスクです。
これらは通常の海外旅行保険ではなく、海外駐在専用の海外旅行保険でカバーできる事故になります。
③ 家族帯同ならではの医療・救援ニーズ
ご家族を帯同して赴任される場合、お子様の急な体調不良や、配偶者の環境の変化からくるメンタルケアへの備えも大切です。
特に小さなお子様の体調不良は、日本にいるときでも定期的に起きるものですよね。
言葉も文化も違う海外生活ではストレスも大きく、日本にいる時以上にトラブルの頻度は増えると見込む必要があります。
また、本人や家族の入院などの万が一の際には、日本から親族を呼び寄せる「救援者費用補償」も家族の生活を支える大切な要素となります。
海外駐在保険の正しい加入・選択のポイント
ポイント① 「治療費用補償」は無制限か、現地の医療物価に合わせて手厚く
海外旅行保険で最も大切な補償が、海外での医療費を補償する「治療・救援費用」です。
この補償金額は最も妥協してはいけない部分です。
アメリカ・ヨーロッパのように数千万円の請求が当たり前に発生する国では「無制限」を絶対にお勧めします。
シンガポール・中国などのアジア地域においても医療費は高騰していますので、手厚めの補償金額を設定するようにしてください。
ポイント② 保険会社によって保険料やサポートが大きく違う
滞在期間が数ヶ月から1年以上の長期に及ぶ海外駐在の場合、保険会社によって保険料に驚くほどの差が生じます。
ウィズハートが把握している全社の保険料比較をすると、1年間の保険料が25万円~90万円と、実に3~4倍もの価格差が生じることが分かっています。
もちろん安ければ良いというわけではなく、各社ごとに特長やサポート体制が異なります。
保険選びの際は、価格だけでなく以下のようなサービスが網羅されているかをチェックすると良いでしょう。
・24時間いつでも繋がりやすいサポートセンターがあるか
・日本語を話せるスタッフがいるか
・病院にかかる際に、医療通訳者の手配をしてくれるか
・電話以外の連絡手段(LINEや専用アプリなど、通話機能のないスマホからでも連絡できる手段)があるか
・スピーディに保険金支払いが行われる体制か(保険金の平均支払い日数情報)
ただ、これらを個人で一社ずつ調べるのはとても大変ですので、海外旅行保険に強みのある専門の保険代理店に確認するのが一番確実です。
ポイント③ 海外駐在保険に詳しい保険代理店から加入する
数ある損害保険商品の中で、海外旅行保険は実はとてもマニアックかつ専門的な分野になります。
そのため、一般的な保険代理店の中には「海外旅行保険の細かいルールや特約はあまり知らない」というところも多く、「販売したらその後は一切サポートしない(トラブル時の相談に乗れない)」という保険代理店も少なくありません。
海外旅行保険は、経験・実績の豊富な保険代理店から加入されることを強くお勧めします。
現地でのトラブル対応や、保険会社とのスムーズな情報連携など、海外旅行保険に詳しい保険代理店であるほど、いざという時に大きな力になってくれます。
ポイント④ クレジットカード付帯保険の「90日の壁」と補償金額不足を理解する
「クレジットカードに保険がついているから大丈夫」と考える方もいますが、長期駐在においてクレカ保険のみで渡航するのは非常に危険です。
多くのクレジットカード付帯保険は、日本出国から「90日間(3ヶ月)」で補償が切れてしまいます。
さらに、保険で最も重要な治療費用の限度額が100万~300万円程度と少なめになっており、長期の海外生活をカバーするには圧倒的に足りないことがほとんどです。
実際に私が担当した、海外渡航トラブル事例
ウィズハートが実際にサポートさせていただいた、海外渡航先でのリアルな事故事例を紹介します。
事例1:アメリカ滞在中に心不全で倒れ、緊急手術と10日間の入院で2000万円
2023年に起きた事故で、お客様は一命は取り留めたものの、なんと2000万円もの医療費がかかりました。
渡航される前に海外旅行保険にご加入いただいて、医療費全額が保険でカバーされました。
今は当時よりも円安・インフレがさらに進んでいますから、もし今に同じ状況になったとしたらおそらく2500万円~3,000万円近くの医療費になります。
事例2:ボルタリングをしていて着地に失敗し、右ひざ前十字靭帯を完全断裂し、400万円の医療費。
2025年に起きた事故で、再建手術・入院・リハビリ費用で約400万円の医療費がかかりました。
渡航される前にご加入いただいた海外旅行保険で医療費の全額がカバーされました。
この方は20代女性の方で、若い方でも大怪我をしてしまうことは決して珍しくありません。
事例3:お子さんが犬にかまれ、狂犬病のワクチンを注射し治療
海外では野生の動物が多くいて、もし噛まれると狂犬病により最悪の場合は死亡したり後遺障害が残ることもあるため、治療がすぐに必要になります。
(アジアやアフリカなどを中心に毎年約5万人以上が狂犬病で亡くなっています)
このお客様はシンガポールで治療を行い、10万円近い医療費がかかりました。
お子様が帯同される駐在ではこのような動物による被害リスクが高まります。
契約前に必ずチェックすべき「3つの落とし穴」
いざ加入を決める前に、後から「こんなはずじゃなかった」とならないための注意点です。
① 本人や帯同家族に持病があるか
渡航前に日本で治療していたり服薬している持病がある場合、海外旅行保険への加入や保険内容に制限がかかるケースが多いです。
持病の種類や現在の治療状況によっては、希望の保険会社に加入できないこともあります。
持病をお持ちの方がいる場合は海外旅行保険の専門家へ相談し、どのような選択肢があるかを早めに確認することが大切です。
ウィズハートでは、駐在者本人やご家族に持病をお持ちの方がいらっしゃる場合でも、複数の保険会社を調査してご加入いただける海外駐在保険をご案内しています。
お気軽にご相談ください。
② 駐在期間が延びても、「保険延長」ができるか
赴任後にプロジェクトの延長などで駐在期間が延びた場合、海外旅行保険は基本的には「保険期間の延長手続き」で対応します。
しかし、保険会社によっては「最長◯年まで」という上限年数が設けられていることがあります。
駐在中で別の保険会社に切り替えることはかなり複雑な手続きとなるため、あらかじめ任期延長の可能性を想定した上で柔軟に対応できる保険会社を選んでおく必要があります。
このあたりも海外旅行保険に詳しい保険代理店に確認したい部分です。
③ 会社が用意してくれた保険の不足分チェック
お勤め先の企業によっては、会社側が一括で駐在員保険を用意してくれている場合があります。
ただし、その保険内容や対象者を事前に確認しておきましょう。
医療費の補償金額が十分でなかったり、帯同家族の保険は含まれていないケースもあります。
その場合には保険内容や条件を確認したうえで、不足している部分を「上乗せ加入」することになります。
まとめ
海外赴任は、仕事にとっても人生にとっても大きな挑戦です。
しかしその裏には、生活環境の激変という目に見えないリスクが常に伴います。
特にご家族を連れていかれる場合、駐在者本人だけでなく大切な家族全員がそのリスクを背負うことになり、万が一の事態が起きれば一家全体に大きなダメージが発生してしまいます。
そのような大きなリスクから、あなたとご家族の守るのが海外駐在保険です。
プロとして15年以上にわたって海外旅行保険の仕事をしてきた私の結論は一つです。
「最適な海外駐在保険に加入しておくことが、現地での生活を守り、何よりご家族の笑顔を守る」です。
ウィズハートは海外旅行保険の専門の保険代理店として多くのお客様の保険を手配してきました。
これまでにご加入いただいたお客様からも、保険相談やトラブル時対応に感謝の声を多数いただいております。
(Googleレビューに投稿いただいたお客様の声はこちら)
国ごとの医療事情の違い、渡航先に応じた最適な保険会社の選別、持病がある方の加入相談など、プロとしてお役に立てることが多々あります。
海外駐在保険をお探しの方は、お気軽にウィズハートまでご相談ください。
参考情報:海外駐在保険でよくいただくご質問
Q. 同伴する家族(配偶者や子ども)も同じ保険に加入できますか?
はい、帯同されるご家族向けのプランがあり、ご加入いただけます。
「家族引受プラン(ファミリープラン)」をご用意しております、
お子さまが現地で他人の財物を壊してしまった場合や、ご家族の急病・ケガの際も同様にキャッシュレス医療サポートなどのサービスを受けられます。
Q. 日本に一時帰国している間(休暇や業務報告など)に病気やケガをした場合、補償は使えますか?
「一時帰国中補償特約」がセットされているプランであれば、日本国内での治療も補償対象となります。
ウィズハートで取扱いしている海外駐在保険では「一時帰国中補償特約」が付帯されています。
ただし、日本の一時帰国日数によっては対象外となるケースもありますので、詳細はお問合せください。。
Q. 急な辞令で来週出発することになりました。今からの申し込みで間に合いますか?
間に合うよう精一杯対応させていただきます。
お手続き方法をご案内しますので、まずは早急にウィズハートまでご連絡ください。
Q. 保険の証明書が必要なのですが、発行してもらえますか?
はい、海外駐在にあたっては様々な保険証明書が必要となります。
ウィズハートではこれまで多くのケースに対応する保険証明書を発行してきましたので、まずはご相談ください。
英語はもちろん、フランス語やドイツ語、中国語などの複数言語に対応しています。
【発行した保険証明書の例】
・VISA申請で提出する加入証明書、保険付保証明書
・大学や研究機関向けに提出する保険証明書
・現地で借りる賃貸住宅の契約のための保険証明書
など。

この記事の執筆者:木代 晃輔
株式会社ウィズハート 代表取締役
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
株式会社ウィズハートを創業し、保険相談サイト「保険ウィズ」やFP相談サイトを開設。
損保勤務時は損害保険の開発業務に携わり、現在は海外旅行保険や個人賠償責任保険のプロとしても活動中。
