潰瘍性大腸炎をお持ちでカナダにワーホリ渡航した、るいさんの現地病院受診の経験
カナダで過ごした冬の雪景色
潰瘍性大腸炎の持病をお持ちで、カナダにワーキングホリデーで渡航・滞在されていたるいさんに、現地での生活や病院通院についてインタビューさせていただきました。
実際にカナダ生活をされた方の体験談として、潰瘍性大腸炎をお持ちでこれからカナダ渡航を予定されている方の参考になれば幸いです。
るい さん
(20代男性)
2013年に潰瘍性大腸炎を発症。
潰瘍性大腸炎のコミュニティ「IDB会」を主催するなど活動をされています。
カナダには2023年~2024年にワーホリでバンクーバー滞在。
【るいさんのSNSアカウント】
Xアカウント、インスタグラム
IBDコミュニティ「BUREKATSU」(Line)
- カナダでは潰瘍性大腸炎のお薬をどのようにして確保されていたのでしょうか?
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るいさん-
日本での薬に関しては、僕が潰瘍性大腸炎の術後で問題がない時期だったので、処方薬は特になく市販薬(整腸剤)を飲んでいました。
カナダに渡航する際も市販薬を行くときに日本で購入してからカナダに持参し、それがなくなったらカナダ現地のドラッグストアで購入していました。
- カナダでは病院に通われることはあったのでしょうか?
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るいさん-
はい。カナダから帰国する2か月前に下血が少しあり、現地の内科に2度受診しました。
僕は海外旅行保険に加入していたので、その保険会社さんのアシスタンスセンターに連絡して、提携しているクリニックを紹介してもらい受診しました。
- 診察料やお薬代はいくらくらいかかったでしょうか?
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るいさん-
加入していた海外旅行保険で全額をカバーできたので、私の自己負担はありませんでした。
かかった費用について保険会社に聞いてみたところ、1回の受診につき一律で診察費180カナダドルがかかっていました。
他には採血検査に250カナダドルかかり、薬費用としては60カナダドル、他には通訳さんの費用が毎回100カナダドルかかっていました。それらの全ての合計で970カナダドル。
日本円にすると、10万円ちょっとの医療費がかかっていたことになります(2024年8月現在:1カナダドル約110円)。
- 受診の流れで日本との違いは何か感じられましたか?
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るいさん-
僕の場合は電話連絡してから、3~4日後に予約しました。
当日の通院も日本に近い感覚で、 30分くらい待ち時間のあと受診という流れになりました。
その後も何か悪くなることあれば、また診察してもらえるとのことでした。薬はもらった処方箋を薬局に持っていき、受け取りました。
- 加入されている保険会社を実際ご利用されていかがでしたか?
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るいさん-
海外にも提携したクリニックがあり、一から探すという手間が省けるのはとても助かりました。
また、日本に帰国してからも診察を続けていますが、その費用も保険対象になるとのことで安心出来ています。
- 最後に潰瘍性大腸炎の方のカナダ滞在で気をつけることや、アドバイスがありましたらお聞かせ下さい。
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るいさん-
気をつけることは食生活とトイレ事情の2つだと僕は思います。
食生活に関しては高脂質の食事がどうしても多くなりやすいですし、円安で新鮮な野菜等も高いので食事バランスがかなり取りにくく大変だと思います。
本やネット検索で自炊できるようにしておいたり、リアルな情報を実際に聞いたりして情報収集しておけば対策は取れると思います。もう1つのトイレ事情は日本のようにウォッシュレットやトイレットペーパーがないとか、あちらこちらにお手洗いがある環境ではないので、事前に設置場所を調べておいた方が良いと思います。
あとは電動のウォッシュレットを持っていかれるとか、基本的にペーパーが固いので手持ちで持っていけるようなものを、事前に出国前に準備された方がいいのかなと思います。
カナダで過ごした冬の雪景色
インタビューを終えて
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潰瘍性大腸炎のある方が留学・ワーホリなど海外チャレンジされるケースはとても増えています。
弊社では潰瘍性大腸炎をお持ちの方が加入できる海外旅行保険をご案内しておりますが、持病の補償を得ることは現実的に難しく、現地での病院へのかかり方や費用などに多くの方が不安に感じられているところでしょう。この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。
また、海外留学保険・ワーホリ保険をご相談されたいという方はお気軽にご連絡ください。インタビューに応じてくださったるいさん、ありがとうございました。
(インタビュアー:木代)
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インタビュアー
株式会社ウィズハート
代表取締役
木代 晃輔
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
独立後は株式会社ウィズハートの代表として、保険相談サイト「保険ウィズ」や、FP相談サイトを開設。
15年以上にわたって生命保険・損害保険の仕事に従事し、海外旅行保険を中心に日本全国からの保険相談にお応えしています。