海外旅行保険において「歯科治療補償」は、専門家から見ても大切な補償の1つです。

私は海外旅行保険の仕事を15年以上してきましたが、その私から見ても歯科治療補償は
・利用頻度
・コストパフォーマンス
の面からもとても有益な補償だと感じています。

実際に海外旅行保険に入られるお客様からよくご相談いただく内容ですので、この記事では歯科治療補償がいかに有益かについて解説していきます。

この記事の執筆者：木代 晃輔

株式会社ウィズハート 代表取締役
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
株式会社ウィズハートを創業し、保険相談サイト「保険ウィズ」やFP相談サイトを開設。

損保勤務時は損害保険の開発業務に携わり、現在は海外旅行保険や個人賠償責任保険のプロとしても活動中。

そもそも「歯科治療補償」とは

海外旅行保険には、「治療・救援費用」という項目があります。

これは海外でかかった医療費を補償するものですが、実はここには「歯の治療については補償対象外」となっているケースがほとんどなのです。

歯の治療を補償してもらうには
・緊急歯科治療費用
・歯科治療費用
という名称の補償が付いている必要があります。

これらが海外旅行保険に付いていることで、
・「歯が急に痛くなった」
・「歯の詰め物が取れた」
といった歯の異常・歯の病気に対して治療を受けた際の費用を補償されるようになります。

よって、海外渡航中の歯科補償を希望される場合は、海外旅行保険に上記の補償特約が付帯されているか、最初からセットプランに含まれているかを確認する必要があります。

海外での食生活の違いやストレスは歯に影響が出やすいので、個人的には歯科治療保障は追加費用がかかったとしてもあったほうが望ましいと思っています。
歯が痛むと旅行を楽しむどころではなくなりますので、高額な治療費を心配せずにすぐに治療を受けられるのは大きなメリットでしょう。

歯の怪我は「治療・救援費用」の補償対象になる。

歯の病気や疾病と違い、歯の怪我（傷害）については「治療・救援費用」でのカバー対象となります。

例えば転倒して顔を打ち、歯が折れた場合は「傷害（ケガ）」扱いとなり、通常の治療費用でカバーされることが多いです。

補償される範囲と条件

基本的には歯科治療に関する費用のみで、以下のような治療は補償対象外になります。

・旅行中に発生した歯科疾病
・詰め物・被せ物が取れた際の修復・固定
・それに伴う診察費、薬代

逆に以下のものは補償対象外となります。
・美容目的の治療（ホワイトニング、歯列矯正など）
・予防目的の処置（歯石除去、クリーニング）
・インプラントなどの高額な義歯作成
・以前から治療中だった歯の継続治療
・高価な材料（金やセラミックなど）の使用

知っておくべき「3つの制限」

歯科治療補償には、個別の条件が設けられていることが一般的です。
例えば以下のようなものがあります。

① 補償金額に上限が決められている

多くのプランで、補償金額の上限が10万円程度に設定されています。

欧米など歯科治療費が高い国ですと、治療費用がこの上限金額を超えてしまうこともあります。

② カバーされるのはかかった治療費の50%に設定

保険会社やプランによっては、「実際にかかった治療費の50%を補償する」という条件がついていることがあります。

例えば歯の治療で16万円の費用がかかった場合、8万円が保険金として支払われ、残り8万円は自己負担となります。

③ 1か月以上の保険期間の場合、待機期間がある場合も

1か月以上の中長期の期間の海外旅行保険の場合、「旅行開始から90日経過しないと補償しない」という待機期間が設けられているケースもあります。

④ キャッシュレスサービスが受けられないこともある

海外で病院にかかった際に医療費を窓口負担せずに済むキャッシュレスサービスですが、歯科治療についてはキャッシュレス対象外となっていることもあります。

この場合は窓口でいったん全額を支払い、後日に保険会社に保険金請求することになります。

海外の歯科治療費の目安（参考）

海外、特にアメリカやヨーロッパでの歯科治療費はとても高額になります。
以下にておおよその参考価格を掲載します。

歯科治療補償にかかる追加保険料は1年間分でも1～2万円とそれほど高くないですから、海外で1回でも歯の治療を受ければその追加保険料以上の治療費カバーを受けられることが多いです。

海外旅行保険のご相談・加入はウィズハートにお任せください。

株式会社ウィズハートでは15年以上にわたって海外旅行保険の仕事を行ってきました。

ウィズハートでは、「緊急歯科治療費用」「歯科治療費用」の付いた海外旅行保険も複数取り扱っています。

歯科治療がカバーされる海外旅行保険をお探しの方は、お気軽にウィズハートまでご相談ください。

代表の木代（きしろ）は、損害保険会社で保険商品を開発する仕事も経験しています。
万が一のときにはお客様をサポートし、安心して旅行を楽しんでいただくことを願って、この仕事を長年続けています。
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