旅行ライターSARIQUROさんの「海外旅行で病気になった!」海外旅行保険体験記を読んで。
世界25か国を旅行されてその旅行体験記を出版されているSARIQURO(サリクロ)さんが、2025年4月に家族旅行でベトナムのフーコック島を訪れた際に、家族全員が感染症にかかり現地病院の救急を受診された体験を書籍で出版されました。
加入していた海外旅行保険を使われた体験も書かれていたので、「海外旅行保険の仕事をする者としてこれは読まねば!」と思い、購入し読ませていただきました。

ベトナムの病院で死にかけた実話から海外トラブル対処法を学ぶ、お守りガイドブック
海外で体調を崩してしまう怖さ
お子さんや旦那さん、そしてSARIQUROさんご本人も体調がどんどん悪くなっていく様子がとてもリアルに書かれていて、当時の大変さがとても伝わってきました。
・病院に行こうにも体調の悪い乗客をタクシーが乗せてくれなかったこと
・嘔吐を繰り返し脱水症状になり、意識ももうろうとなる中でお子様を看病されたこと
・海外病院の受診の流れや様子
・海外旅行保険の保険会社と病院の連携がうまくいかず、不安な思いをされたこと
など、実際に経験された方だからこそ書ける内容がたくさん詰まっていました。
病状が出てから病院にかかり治療を受けて退院されるまでが時系列で上手にまとまっていて、状況が分かりやすいです。
後半では、今回のトラブルを経験されて感じられた「旅行の備え」や「海外で自分の身を守る方法」についても書かれています。
それぞれの項目がちょうどよい文量で紹介されているので、スッと頭に入ってきます。
良い海外旅行保険に入ることの大切さを改めて実感
私は海外旅行保険の仕事を長くしてきましたが、保険を利用されるお客様からの情報はとても貴重です。
海外旅行保険を使われた方がどういう場面で困って悩まれるのかは、やはりご本人からでないと聞けない情報だからです。
一見同じように見える海外旅行保険も、いざ保険を使う時になったらお客様サポートやスピードに差は出てきます。
今回のSARIQUROさんのケースでは無事にキャッシュレス治療で全額カバーされましたが、より安心して保険を使っていただくためには保険会社も改善していくべき点があるように感じました。
とても学びになる1冊で、購読して良かったです。
SARIQUROさんはご自身の旅行経験を書籍にして出版されており、タイや奄美大島、沖縄や宮古島のモデルコースをまとめたガイドブックも出版されています。

今回のフーコック島の旅行写真をまとめた写真集も、別シリーズで出版されています。
旅行好きの方はぜひチェックされてみてください。

この記事の執筆者:木代 晃輔
株式会社ウィズハート 代表取締役
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
株式会社ウィズハートを創業し、保険相談サイト「保険ウィズ」やFP相談サイトを開設。
損保勤務時は損害保険の開発業務に携わり、現在は海外旅行保険や個人賠償責任保険のプロとしても活動中。