クローン病の方の海外渡航マニュアル(保険・薬・海外生活の注意事項)
2025年8月時点での情報です。

株式会社ウィズハート
代表 木代晃輔

株式会社ウィズハート
代表 木代晃輔
株式会社ウィズハートの木代(きしろ)です。
私は海外旅行保険の仕事を長くしておりますが、そのなかで、クローン病など持病をお持ちの方から海外に渡航したい、というご相談を数多くお受けします。
「持病をお持ちの方でも、病気を理由に海外渡航や海外チャレンジを諦めないで欲しい」という気持ちで、クローン病などの持病をお持ちの方の海外渡航をサポートしてきました。
そこで今回は、クローン病の持病をお持ちの方について、
1.海外旅行保険の加入について
2.海外渡航時・滞在時の注意点、
3.薬の手配など海外渡航の注意事項について
を、海外渡航マニュアルとして解説していきたいと思います。
※本記事は、全て2025年7月時点の情報に基づいて作成しています。
海外渡航に関わる公的制度や保険制度は頻繁に改定されますので、最新情報を確認したい方は弊社までお気軽にお問い合わせください。
この記事の目次
1.クローン病の方の海外旅行保険の選び方
クローン病は、大腸及び小腸の粘膜に慢性の 炎症 または潰瘍をひきおこす原因不明の病気です。潰瘍性大腸炎と合わせて 「炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)」と呼ばれ、国の指定難病になっています。
クローン病は、10歳代~20歳代の若年者に好発し、男性と女性の比は、約2:1と男性に多くみられるのが特徴です。
クローン病の発症年齢は男性で20~24歳、女性で15~19歳と非常に若いため、発症してからも就職や結婚・出産などライフイベントが多く、海外旅行や海外駐在を望む方もみられます。
しかし、
「クローン病がある人は海外旅行保険に加入できるのか?」
「加入できたとしても、クローン病が悪化した場合の医療費用などは保険で補償されるのか?」
は気になるところです。
1カ月以内の短期渡航と1カ月超の長期渡航の2つのパターンに分けて、海外旅行保険への加入方法について解説します。
【31日以内の渡航の方】クローン病の悪化も補償される保険を選ぶ
クローン病をお持ちの方の場合、加入できる海外旅行保険は限定されます。
特にインターネットで加入できる格安タイプの海外旅行保険は加入不可となっているところが多いので注意してください。
ただ、少ないながらも加入できる海外旅行保険はあり、その中には「海外渡航中にクローン病の悪化も補償してくれる」保険もあります。
「応急治療救援費用特約」という補償が付いた海外旅行保険であれば、クローン病が悪化した場合でも補償対象となりますので、こういった海外旅行保険を選ぶようにしましょう。
弊社ウィズハートの海外旅行保険にはこの「応急治療救援費用特約」が付帯されており、31日以内の渡航であれば、現地で持病が悪化した場合の治療費用も補償の対象となります。
なお、持病が補償されるのはあくまで海外渡航中の悪化・再発であり、渡航前から海外病院の受診を予約していたり、定期治療を受けられた場合の費用は海外旅行保険ではカバーされません。
【32日以上渡航の方】加入できる海外旅行保険があるか、代理店に相談する
渡航期間が1カ月超(32日以上)になると、加入できる海外旅行保険はさらに少なくなります。
また加入できたとしても、クローン病の悪化や定期治療については基本的には補償対象外となってしまいます。
渡航期間が1カ月を超える場合には、病名や病状などを申告したうえで引受できる保険会社や保険条件を個別に探す必要があります。
弊社ウィズハートでも日々ご相談に対応して保険会社への確認を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
ポイント1:留学VISAやワーホリVISAの基準を満たす保険に加入すること
国によっては留学VISA・ワーホリVISAの申請時に、海外旅行保険の加入証明書の提出が必要なケースもあります。
そのような場合は、定められた基準を満たす海外旅行保険に必ず加入しなくてはなりません。
以前、VISA申請のために海外旅行保険に加入しなくてはいけないところ、全く別の医療保険に加入されてしまっていた、というお客様もいらっしゃいましたので、注意が必要です。
弊社では各国VISAの基準を満たす海外旅行保険プランを取り扱っており、申請時に必要な保険加入証明書の発行も承っております。
渡航する国のVISA申請の基準を満たしているか、クローン病を治療中でも保険に加入できるか、などご相談をお受けいたしますので、お気軽にお問合せください。
以下の記事では、主要国のワーホリVISAの概要と取得する際に必要な保険について解説していますのでこちらも参考にしてください。
■ 参考
世界各国のワーキングホリデーVISAと、選ぶべき海外旅行保険
ポイント2:一部の国では、その国の公的保険で補償を得られることも
一部の国では、海外からの渡航者でも国の公的保険に加入して補償を受けることができます。
例えば、以下のような国では、海外からの渡航者であっても公的医療保険の利用が可能です。
| 公的保険制度 | 概要 | |
|---|---|---|
| イギリス | 国民健康保険(NHS) | 渡航時から加入。公的医療機関の受診が対象。 |
| デンマーク | CPR健康保険 | CPRナンバーを取得した在住者は公的医療が無償で受けられる |
| 韓国 | 国民健康保険 | 滞在6カ月目から加入が可能 |
ただし、海外で公的医療保険が使える公的な医療機関は、質やサービスが良くなかったり、予約が取りづらいなどの課題も多くあります。
公的保険がある場合でも、海外旅行保険加入は必須と考えておきましょう。
このような公的保険が無い場合は、次項の「海外療養費制度」の活用も選択肢となります。
ポイント3:海外療養費制度の活用を検討する
持病で病院にかかった場合など、海外旅行保険で持病が補償されない時は、加入している健康保険の「海外療養費制度」の利用を検討しましょう。
海外療養費制度とは、「海外旅行中に急な病気やけがなどにより現地の医療機関で診療等を受けた場合、申請により一部医療費の払い戻しを受けられる」制度です。
クローン病の薬をどうしても現地で確保しなくてはならないときなどには有効となります。
ただ海外療養費制度の申請するにあたっては、自分で作成する申請書や支払った医療費の領収証以外にも、現地の病院で具体的な診療内容に関する書類に記入してもらう必要があります。
この申請手続きが煩雑でとても大変です。
また、現地で支払った金額がそのまま認められるわけではないため、還付金が思ったより少ないこともある点にも注意が必要です。
海外療養費制度は使い勝手が良くない制度ですので、過度に頼りすぎることは禁物です。
全国健康保険協会の海外療養費制度のページでも以下のように記載されています。
「日本と海外での医療体制や治療方法等が異なるため、海外で支払った総額から自己負担相当額を差し引いた額よりも、支給金額が大幅に少なくなることがあります。」
引用元:全国健康保険協会|海外療養費制度
海外療養費制度の基本や民間の海外旅行保険との併用については、以下のコラムでも詳しく解説していますので参考にしてください。
海外療養費制度の基本と、海外旅行保険との併用について
ウィズハートでは海外療養費制度の申請サポート経験も多数ありますので、申請手続きサポートや翻訳書類作成代行(有償)も承っております。
↑ 海外留学・ワーホリ保険もこちらからお問合せください。 ↑
Youtubeでも海外旅行保険の選び方を解説
海外生活や渡航のリアルを伝えるYouTubeチャンネル「週末海外ノマド ダイスケ」にゲスト出演し、『持病をお持ちの方の海外旅行保険の選び方』を解説させていただきました。
60件のコメントが寄せられるなど多くの反響をいただきました。
1時間ものあいだ海外旅行保険だけを話しているマニアックな内容ですが、海外旅行保険の選び方や木代の海外旅行保険への想いなどを載せていますので、よろしければご覧になられてください。
【動画で話している主な内容】
・ダイスケさんがバンコクで体調不良に、保険金請求の実状
・クレカ付帯保険の改悪と補償の限界
・持病をお持ちの方が海外旅行保険に入るときの注意事項
・どの保険会社を選ぶのが良いか?
・現地保険のメリットとデメリット
・日本の海外旅行保険のメリット
2.クローン病の方が海外渡航・海外滞在する際の注意点
クローン病治療中の方が海外渡航や海外滞在をする場合には、特に以下のような点で対策をしっかり行いましょう。
①食事への配慮
クローン病の方が海外渡航する際には食事への配慮が必要です。
旅行中は外食が多くなりますし、海外渡航となると普段食べ慣れていない食材や料理が出てくることが想定されます。
以下のような対策を組み合わせて、渡航先での食事管理を行いましょう。
・非常食の準備や持込
・自炊の活用
・渡航先で体調に合った食事を出してくれるレストランを探しておく
・飛行機やツアー会社に特別メニューを用意してもらう
移動中や旅行先によっては食事の調整が難しい場合もあるため、自分の体調に合わせた非常食を準備して携帯しましょう。
滞在先では、ミニキッチン付きの部屋やコンドミニアムなどを活用し、自炊の選択肢を増やしておくと安心です。
航空会社によっては病気対応の特別食を準備してくれたり、ツアー主催者やレストラン、ホテルなどに確認して食事の対応を変えてもらったりすることができる場合もありますから、事前に問い合わせておくとよいでしょう。
※参考:グッテコラム|~潰瘍性大腸炎やクローン病(IBD)、過敏性腸症候群(IBS)の方向けに食事制限がある方へ~旅行中の食事のポイント
①航空機や旅先でのトイレの確認
クローン病や潰瘍性大腸炎などIBD患者の方が旅行で気になるのがトイレ問題です。
IBD患者さん向けのアンケートでも、「どんな時、トイレが心配になりますか?」という質問に対して「旅行」と答えた割合が72.3%と最多になっています。※
長時間のフライトとなる海外旅行では、航空機の座席はなるべくトイレに近いところを指定しましょう。
航空会社に事前に連絡をし、必要に応じてチェックイン時に航空会社に医師の診断書を見せて説明するなどして、なるべくトイレの近くの座席を用意してもらうようにしてください。
また、海外では日本ほど公衆トイレが充実していないところもありますし、衛生的に十分なところばかりとは限りません。
もしものときには、できるだけすぐにトイレに向かえるよう、あらかじめ旅行先のホテルや公共施設などの情報を調べておきましょう。ウォシュレットも無いところが多いので、携帯用のおしり洗浄器などを持っていく方も多いようです。
※参考:IBDプラス|【IBD白書2018】潰瘍性大腸炎・クローン病患者さんの「“トイレ”事情」 どんな時心配?対策法は?
③海外の支援団体サイトの活用
日本ではクローン病・潰瘍性大腸炎の支援団体としてNPO法人IBDネットワークがありますが、海外にも様々な支援団体や組織があので、こういった支援団体のサイトを活用して情報集を行いましょう。
IBD Passportは、クローン病や潰瘍性大腸炎などのIBD患者さんが、安心して海外旅行を楽しむために作られたグローバル情報サイトです。
イギリスのIBD専門医・看護師チームが連携した非営利法人によって運営され、国別のIBDに関する旅行情報、トイレ事情、IBD対応の医療施設リストなどが掲載されています。
国別の支援団体では、例えばアメリカのCrohn’s & Colitis Foundationでは、旅行中のIBD管理ガイドや、旅行支援サービスへのリンクを掲載しており、マップから近くのトイレが探せるアプリ「We Can’t Wait」の提供などもありますので大変便利です。
食事やトイレについても、このようなサイトを活用して事前情報を収集しておくとよいでしょう。
■参考
・IBD Passport – Travel Advice for Individuals with IBD
・Crohn&Colitis Foundation | Traveling with IBD<
3.クローン病の薬を必ず確保!その方法と準備リスト
ここからの後半部分では、「クローン病の方が海外に渡航する際の、薬の確保や準備の方法」について解説します。
海外では、どのようなトラブルがあるかわかりません。
現地や航空機のトラブルで、予定よりも長く滞在せざるをえないことも考えられます。
クローン病の方が海外に渡航される場合には、薬の確保について以下のような点を必ず事前にチェックして準備しておきましょう。
①日本からの薬持参は多めに行う
②薬の説明書類や英文診断書を用意しておく
③長期滞在の方は、海外現地での薬をどうやって確保するかを調べておく
それぞれのポイントにつき詳しく解説していきます。
① 日本からの薬持参を多めに行うこと
クローン病などの持病がある方は、海外渡航時に多めに薬を持っていくようにしましょう。
基本的には渡航期間に応じた必要量を確保していかれると思いますが、海外旅行では空港での荷物ロスや盗難などのリスクもあります。
渡航期間に合わせたギリギリの量ではなく、少し多めに準備をし、しかもできれば分散して持ち込むようにしてください。
数か月以上の海外渡航になる方は、かかりつけ医に多めの処方が出来るかどうか早めに相談しておきましょう。
かかりつけ医の判断次第にはなりますが、健康状況によってはいつもより多めの処方をしてくれたり、オンライン診療で対応してくれたりすることもあります。
ただし、医薬品の持ち込める量は渡航先の国によって異なり、場合によっては医師の診断書や事前の許可申請が必要なこともあります。
【主要国の薬の持ち込める量一覧】
| 国名 | 持ち込み可能な医薬品分量 (一般的な処方薬や市販薬) |
|---|---|
| オーストラリア | 最大3か月分 |
| カナダ | 最大90日分 |
| イギリス | 最大3か月分 |
| アメリカ | アメリカ滞在期間を勘案し、個人的使用に必要と想定される量 |
国によって違いはあるものの、持ち込める服用量は1か月〜3か月までが一般的です。
規定の量を超える場合には、別の方法で確保する必要があります。
(現地で薬を確保する方法については、後ほど詳しく解説します)
厚生労働省のホームページに、海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて注意事項や各国の制度がまとめられています。
渡航先の規制がどのようになっているか、必ず事前に確認しておきましょう。
■ 厚生労働省のホームページ
海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて
② 薬の説明書類や英文診断書を用意しておくこと
出発の前には必ず
・薬の英文説明書
・英文診断書
を準備しておきましょう。
上で説明したように、医薬品の持ち込みは各国ごとに規制が異なっており、処方薬を持参していると、入国審査でトラブルになる可能性もあります。
英文の薬剤証明書や診断書があれば、治療のための適切な薬であることが証明できるので、トラブルを避けられます。
万が一体調が悪化した場合や、現地で医療機関や薬局に行く必要が出た場合に備えて、英文の薬剤証明書や診断書は必要です。
海外渡航前に、必ずかかりつけ医や調剤薬局に依頼して、準備しておきましょう。
また、入国審査や医療機関で薬の説明をしたり、国際郵便で薬を送ったりする際に、薬品の名前や成分を英語で説明しなければならないことも考えられます。
英文の薬剤証明書や診断書のコピーがあるのが一番ですが、すぐに対応が難しい場合もあるでしょう。
そのような場合は、最低限、薬や成分の英語表記を確認しておくことや、簡単な英文説明書を控えておくことをおすすめします。
最近では、製薬会社のホームページで薬の英文説明を表示しているところもあります。
また、一般社団法人くすりの適正使用協議会が運営するサイト「くすりのしおり」では、英語表記で薬の成分や用法・容量の説明を公開していますので、必要に応じてチェックしてみてください。
■ 一般社団法人 くすりの適正使用協議会
くすりのしおり|患者向け情報
③ 長期滞在の方は、現地で薬をどうやって確保するかを調べておく
クローン病の方が1カ月以上の長期で海外渡航される場合は、もしもの時のために現地で薬を確保する方法を事前に調べておきましょう。
たとえ日本で必要量を確保して準備していっても、荷物ロストや予定滞在期間が延長となるなどの不測の事態により、現地での薬確保が必要となるケースが想定されるからです。
海外渡航中に現地でどのように薬を確保するか、主に考えられる方法は以下です。
【海外現地で薬を確保する方法】
・日本から国際郵便で送る
・家族や友人が現地に行くときに持ち込む
・本人が一時帰国した時に薬を確保する
・海外のクリニックで診察を受けて確保する
日本から国際郵便で送る、あるいは家族や友人が現地に行くときに持ち込むことができればベストです。
日頃から飲みなれている日本の薬であれば安心もできるでしょう。
しかし、処方薬は本人以外が薬を入手するのが難しいケースもあります。
また、日本から送付や持込をしてくれる家族や友人が必ずしもいるとは限りません。
本人が一時帰国して薬を確保する方法もあり、正月の一時帰国などの良いタイミングがあればその方法も有効ですが、往復の旅費がかかるうえに、国によっては一度帰国すると再入国の許可申請が必要となったりVISA再申請が必要となることもあります。
このような理由から、長期滞在の場合には、現地でクローン病対応の病院をあらかじめ見つけておくと良いです。
観光地であれば日本人向けに日本人語が話せるスタッフがいるクリニックもあるため、事前にHPを探してメールや電話で問い合わせてみましょう。
(なお、難病医療費助成制度は海外での治療・薬費用については対象外となります。)
【参考】クローン病の薬の海外での購入価格
海外における主要薬局サイト等をもとに、クローン病の薬の価格をまとめています。
現地で薬を購入される際の価格目安になればと思います。
価格は2025年8月の調査ですので、最新の価格は参照ページをご確認ください。
(日本で使用している薬の成分・用法・容量などは必ずご自身で確認してください。)
【カナダでの価格】
| 薬剤名 | 参照ページ | 1錠あたり容量(mg) | 1錠あたり価格(USD) |
|---|---|---|---|
| プレドニゾン (経口ステロイド剤)※ |
Canada Pharmacy | 1 | 0.69 |
| Canada Drugs Direct | 1 | 0.68 | |
| NorthWest Pharmacy | 1 | 0.29 | |
| イムラン (免疫調節薬)※※ |
Canada Pharmacy | 25 | 0.70 |
| Canada Drugs Direct | 25 | 0.69 | |
| NorthWest Pharmacy | 25 | 0.72 | |
| ペンタサ (5-ASA製剤) |
Canada Pharmacy | 500 | 1.30 |
| Canada Drugs Direct | 500 | 1.10 | |
| NorthWest Pharmacy | 500 | 1.23 | |
※経口ステロイド剤として、日本ではプレドニンなど活性型である「プレドニゾロン」製剤が多いですが、北米や欧州ではプロドラッグの「プレドニゾン」が一般的です。服用の際は医師や薬剤師へ必ず相談してください。
※※イムラン(imuran)はアザチオプリンの商標名です。服用の際は医師や薬剤師へ必ず相談してください。
<参照サイトの説明>
CanadaPharmacy.com:15年以上の運営歴がある(CIPAカナダ国際薬局協会)認証の薬局チェーン
Canada Drugs Direct:CIPAとIPABC認証の薬局チェーン
NorthWestPharmacy.com:CIPAとIPABC認証で47万5千件以上のレビューを持つ最大手の一つ
【オーストラリアでの価格】
| 薬剤名 | 参照ページ | 1錠あたり容量(mg) | 1錠あたり価格(AUD) |
|---|---|---|---|
| プレドニゾロン (経口ステロイド剤) |
Chemist Warehouse | 1 | 0.08 |
| ニフェジピン (血管拡張薬) |
Chemist Warehouse | 60 | 0.43 |
| ニンテダニブ (抗線維化薬) |
Pharmaceutical Benefits Scheme(PBS) | 100 | 28.01 |
| セルセプト (免疫抑制剤) |
Chemist Warehouse | 1g/5ml | 31.5 |
<参照サイトの説明>
Chemist Warehouse:オーストラリア最大の薬局チェーン
Pharmaceutical Benefits Scheme(PBS):オーストラリア厚生省Pharmaceutical Benefits Scheme(PBS)が運営する医薬品の公式データベースサイト
【フランスでの価格】
| 薬剤名 | 参照ページ | 1錠あたり容量(mg) | 1錠あたり価格(EUR) |
|---|---|---|---|
| プレドニゾン (経口ステロイド剤)※ |
Base de Donnees Publique des Medicaments | 1 | 0.07 |
| ニフェジピン (血管拡張薬) |
Base de Donnees Publique des Medicaments | 30 | 0.21 | オフェブ (抗線維化薬)※※ |
Base de Donnees Publique des Medicaments | 100 | 33.72 | セルセプト (免疫抑制剤) |
Base de Donnees Publique des Medicaments | 1g/5ml | 187.79 |
※経口ステロイド剤として、日本ではプレドニンなど活性型である「プレドニゾロン」製剤が多いですが、北米や欧州ではプロドラッグの「プレドニゾン」が一般的です。服用の際は医師や薬剤師へ必ず相談してください。
※※オフェブ(ofev)はニンテダニブの商標名です。
<参照サイトの説明>
Base de Donnees Publique des Medicaments:フランス保健省傘下のANSM(国家医薬品安全庁)が運営する医薬品の公式データベースサイト
最後に
クローン病などの持病をお持ちの方が海外渡航される場合、必要な保険手配や薬の準備方法などについてご紹介しました。
保険の条件や事前の薬確保の方法などは、渡航される国や期間、薬の入手のしやすさによって異なり、「これが正解!」というものはありません。
その方のご状況に合った対応策が求められます。
ウィズハートではクローン病という持病がありながらも「海外に行きたい!チャレンジしたい!」という方たちを多くサポートさせていただいてきました。
そのなかで得た経験・知識を、また新しい別のお客様に提供し続けています。
もしあなたが「これから海外渡航したい」と考えているのなら、保険のことをはじめ、様々な面でお役に立てると思います。
ご相談希望の方はお気軽にご連絡いただければと存じます。

この記事の執筆者:木代 晃輔
株式会社ウィズハート 代表取締役
神奈川県出身。大学卒業後に損害保険会社で勤務。
株式会社ウィズハートを創業し、保険相談サイト「保険ウィズ」やFP相談サイトを開設。
損保勤務時は損害保険の開発業務に携わり、現在は海外旅行保険や個人賠償責任保険のプロとしても活動中。

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