40歳での高齢出産。今後、老後資金や教育費をどう貯めたら良いでしょうか?
最終更新日:2021/08/07
質問
現在、40歳で第一子を妊娠しています。
仕事はフルタイムで、産休・育児休暇を取得予定です。主人は6歳上で自営業をしています。不妊治療をしても授からず子供は諦めていたのですが、不妊治療を諦めた時に自然に妊娠しました。
不妊治療でお金を掛け、やめた後も子供を考えていなかったのであまり貯蓄をせずにいて、老後資金と教育費が不安です。
私の定年が65歳、主人は自営業なので定年はありません。
教育費、老後資金はどのくらい必要かも分かりませんし、これからどのように貯蓄をすれば良いでしょうか?
アドバイス
多くの人に聞かれるのが、「教育費はどのくらいかかりますか?」という質問です。
その時、私は「どのくらいかけたいですか?」と質問し返します。
教育費も老後資金も人によってバラバラです。教育費に関しては、公立の学校に行くのか私立の学校に行くのかによっても違いますし、日本の学校か海外の学校かによっても違います。
選択肢は無限にあるのです。
なので、親として教育費として出せる金額を用意し、その上で子供がやりたい事がそれ以上の金額であれば、どうすれば出来るのか?を考えるというのが良いと思っています(ある程度子供が大きくなれば一緒に考えるのも良いですね。)。
「どれくらいかけたいか?」を考えるために目安を知ろう
そうは言っても、子供を育てるのも老後も未経験のことばかりで、何にどのくらいお金がかかるのか分からないというのも不安ですよね。
なので、その目安を知ることは大切です。
教育費の目安
まず教育費ですが、公立に行くか、私立に行くかで大きく変わってきます。
費用に関しては、文部科学省などが平均的な学習費用などを算出しています。
公立(学習費総額) | 私立(学習費総額) | |
---|---|---|
幼稚園 | 223,647円 | 527,916円 |
小学校 | 321,281円 | 1,598,691円 |
中学校 | 488,397円 | 1,406,433円 |
高校 | 457,380円 | 969,911円 |
参考資料:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」より
また、高校までの費用は生活費から捻出し、大学費用で必要な300~400万を大学入学時までに貯めるというのが一般的な教育費の貯め方です。
老後資金について
老後資金に関しては、持家か賃貸か、住む場所によっても大きく変わってきます。
持家でローンが終わっていれば、その分だけ生活費は下がりますし、子供が独立すれば夫婦二人で生活する分の生活費になるので、グッと減らすことが出来ます。
住む場所によって物価も異なります。
まず、老後の生活資金をザックリイメージしましょう。
参考としては、総務省から出ている調査結果で、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の一ヶ月の消費支出平均と内訳がのっています。
家計項目 | 金額 |
---|---|
食費 | 80,461円 |
住居費 | 17,103円 |
光熱費・水道 | 21,951円 |
家具・家事用品 | 11,717円 |
被服及び履物 | 11,306円 |
保健医療 | 14,010円 |
交通・通信 | 43,814円 |
教育 | 11,495円 |
教養娯楽 | 30,679円 |
その他の消費支出 | 50,843円 |
合計 | 293,379円 |
参考資料:総務省 2019年家計調査報告(家計収支編)より
イメージを掴んだ上で、次は年金、退職金など老後の収入を計算します。
ご主人が自営業なので、そこはご自身で退職する時期を決めるのがよいと思います。
ずっと働けると思ったのに…というのが計算を狂わせることになるので、ある程度仕事を辞める時期はイメージしておくことが大切です。
老後は、年金+貯蓄の取り崩しというのが一般的です。
「生活費=年金+貯蓄取り崩し」という生活なら生活費と年金額を調べておくと、自ずと定年後までにいくら必要かが分かります。
もし、計算で貯蓄額に無理があるようなら生活費を減らしたり、定年後も働く準備をすることが大切です。
今からしっかり準備をしましょう。
Nisaなどの公的制度の活用も
ある程度貯蓄する額が決まったら、すぐに行動に移しましょう。
なぜなら高齢出産は老後資金と教育費の同時貯めが必要になります。
子供が中学生以降になると生活費でまかなう教育部分の費用が高くなりますから、お金の貯め時は子供が中学入学前までです。
工夫して節約したり、NisaやiDeCoを活用して貯蓄+投資も視野に入れましょう。
ご主人の場合は小規模企業共済が使えるので、退職金として活用するのも良いですね。
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