妊婦さん・子育て家庭のお金のご相談Q&A

NISAとつみたてNISA、どちらを使うべき?夫婦で分けるという選択肢も。

公開日:2021/11/05
最終更新日:2021/11/02

質問

投資の制度としてNISA口座を開設しようと思っていますが、NISAとつみたてNISAのどちらにするか悩んでいます。

アドバイス

NISAとつみたてNISAの特徴を知り、自分の向いているものを選ぶのが良いですが、ご結婚されているなら夫はNISA、妻はつみたてNISAなど分けて運用することも可能です。

また、2021年はつみたてNISA、2022年はNISAなど1年ごとに変更することも可能です。

一般NISAの特徴

NISAとは、少額投資非課税制度のことで、少額の投資に対して税金の優遇をするという制度です。

2014年に始まった制度を一般NISAと言い、年間最大120万円、期間5年という非課税枠が設けられています。
トータルで計算すると120万円 × 5年 = 600万円 の非課税枠を利用できます。

メリット
・投資対象が広く、投資信託だけでなく個別銘柄も買える
・積立や一括購入など投資方法が自由に選べる
・1年間の上限金額は120万円と大きい

デメリット
・期間が5年と短い
・自由度が高い分自己判断によって投資結果が大きく変わる可能性がある

つみたてNISA

一般NISAから4年遅れた2018年から始まった制度がつみたてNISAです。
同じように少額非課税制度なのですが、一般NISAとは非課税枠の金額と期間、投資できる商品が異なります。

つみたてNISAの非課税枠は年間最大40万円、期間は20年です。
トータルで計算すると40万円×20年=800万円で年間の金額は一般NISAより少ないですが、トータル金額は一般NISAより多くなります。

一般NISAは、個別銘柄や投資信託と幅広い商品への投資が可能ですが、つみたてNISAは限られた投資信託のみしか投資できません。

つまり、つみたてNISAは、長期間リスク分散しながら運用していく事に特化した非課税制度なのです。

メリット
・比較的低リスクな投資信託のみという制限があるので、リスクの高い商品を選ぶ心配がない
・少額から投資が始められる
・期間20年と長い投資に向いている

デメリット
・年間の非課税枠が40万円と少ない
・選べる商品が限られているので思い切った投資は出来ない

夫婦で別口座を作って2人で運用することも可能

それぞれのメリット、デメリットから考えると、ある程度まとまった資金がある人や色々な投資方法を試したい人は一般NISA、毎月少額から積立投資を行いたい人や大きなリスクを取りたくない人はつみたてNISAに向いていると言えます。

しかし、冒頭のように夫と妻別でそれぞれ口座を作る事が可能で、夫は一般NISA、妻はつみたてNISA(逆も可)という風に別の口座を作って運用することも出来ます。
これであればどちらのメリットも享受することが出来ます。

ただし、どちらのNISAも損失が出た時の恩恵は受けられません。
通常、複数の口座で運用を行なっている場合、損失が出ると他の口座の損益と合算して相殺出来る「損益通算」が出来ます。

利益の出ている口座と損失が出ている口座があれば損益通算されて支払う税金が少なくなります。
また、損失通算出来なかったらものに関しては損益を繰り越すことも出来るのですが、それもNISA口座では出来ません。

2人でNISAを活用しつつ、他でも運用を行なっている場合、そのデメリット部分が大きくなるので注意しましょう。

1年ごとに変更できる

NISAは1年ごとに変更することも可能です。
上手くいかなかったら変更すれば良いのでとりあえずやってみるもの良いでしょう。(ただし、手続きが必要なので面倒だと感じる人も多いです)

また、2024年からNISA制度が変わります。つみたてNISAは期間が延長されるだけですが、NISA口座は2階建になるなど制度が大きく変わります。

仕組み的には、NISAとつみたてNISAが合わさった形になるので、2024年になったらその制度を活用して現行ある2つのNISAメリットを活かすのも良いでしょう。

保険ウィズ編集部 佐藤日奈子

この記事の執筆者:FP 佐藤日奈子

保険ウィズ編集部の佐藤日奈子です。北海道出身、千葉県在住の2児の母。
損害保険会社での勤務を経て、現在はファイナンシャルプランナーとして活動しています。
https://twitter.com/withhearthoken

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